三菱 アウトランダーPHEV、2019年型に新グレード…欧州で設定

三菱アウトランダーPHEVの2019年モデル(欧州仕様)
三菱アウトランダーPHEVの2019年モデル(欧州仕様)全 6 枚

三菱自動車の欧州部門は10月1日、『アウトランダーPHEV』(Mitsubishi Outlander PHEV)の2019年モデルに、新グレードを設定すると発表した。

新グレードは「5h」と「5hs」の2グレードで、最上級モデルの位置付け。レッド、ホワイト、グレーの3色が用意されるナッパレザー内装をはじめ、アルパインのオーディオシステム、後席のシートヒーター、LED照明、専用エンブレムなどが採用される。

また、360度のカメラ、アダプティブクルーズコントロール、車線逸脱警報システム、衝突被害軽減ブレーキシステムなどの最新先進運転支援システム(ADAS)を標準装備した。

2019年モデルでは、駆動用バッテリーとエンジンを新設計する大幅改良を実施。モーターやジェネレーターの出力を向上させるなど、プラグインハイブリッドEVシステムの主要構成部品のうち、ほぼ一新といえる約9割のコンポーネントを改良している。

エンジン排気量は、2.0リットルから2.4リットルに、400cc拡大。このガソリンエンジンは、カムプロフィールの変更とバルブタイミング制御により、アトキンソンサイクル化を図り、低回転域で効率性の高い発電を可能にしている。

また、エンジン発電制御を全域で見直し、エンジン音を大幅に低減させることで、発電によるエンジン始動時の違和感を低減。三菱自動車の欧州部門によると、モーター駆動が生み出す気持ちよい走りが、いっそう楽しめるチューニングを施しているという。

さらに、駆動用のリチウムイオンバッテリーの蓄電容量は、約15%向上させ13.8kWhに。最大出力も約10%引き上げた。ジェネレーターやリアのモーターの出力も約10%向上させることにより、力強い走りを追求した。2019年モデルのパワースペックは、エンジンが135ps、フロントモーターが82ps、リアモーターが95psとなる。

2019年モデルは、環境性能も向上。国際基準の新燃費表示「WLTPモード」で、複合モード燃費は49.2km/リットル、CO2排出量は46g/km、EVモードの航続は市街地で最大56km。動力性能は、0~100km/h加速が10.5秒、最高速が170km/h。EVモードの最高速は135km/hに到達する。

《森脇稔》

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