BASFはロシアの非鉄金属生産企業ノリリスク・ニッケル社と提携、同社が所有するフィンランド・ハルヤヴァルタのニッケル・コバルト精錬所隣接地に欧州初の電池材料生産拠点を建設すると発表した。
今回の投資は、昨年発表したBASFの4億ユーロ(約516億円)におよぶ多段階投資計画の一環で、2018年にハルヤヴァルタで開始した電池材料の初期生産を活かしたもの。新工場は2020年後半の稼働を計画しており、BASFの電池材料により、年間約30万台のフル電気自動車を供給できるようになる。
さらにBASFは、ノリリスク・ニッケル社の金属精錬所からニッケルとコバルト原料の供給を長期的に受ける契約を締結。これにより、欧州における電池生産用原料の現地調達および確保が可能となる。
BASFは新工場建設により、すべての主要地域で電池材料の現地生産拠点を確保。今後もさらに新生産工場の建設を計画するなど、成長するEV市場へのサポートを加速させていく。