テイン、直径70mmの極太サイズのオイルダンパーが日本デビュー…東京オートサロン2019

テインブース(東京オートサロン2019)
テインブース(東京オートサロン2019)全 9 枚

ワインディングからサーキットまで、あらゆるシチュエーション用のサスペンションシステムを開発、発売しているテイン。今回のオートサロンでも多くの来客がテインブースでその製品に見入っていた。

なかでも注目を浴びていたのがフロント用が直径60mm、リヤ用が直径70mmという超極太サイズのオイルダンパー。エアダンパーならもっと太いダンパーも数多く存在するが、これほどの極太サイズのオイルダンパーはなかなかお目にかかることはできない。写真のモデルはLC200ランドクルーザー用でそのほかにもハイラックス用も同様のサイズで製造されている。装着によって40mmと大幅なリフトアップが可能となり、悪路走破性を向上する。日本に先駆け東南アジアや中国では販売開始の予定がたち、日本での販売も予定することとなった。というのも、日本ではなかなかLサイズのピックアップやSUV用パーツの需要がなかったが、ここにきてそうしたパーツの盛り上がりが広がっていることへの対応にある。

また、テインの技術を存分に感じることができる展示も人気。なかでもハイドロバンプストッパーの効果をデモンストレーションするために開発された機械(設計から製造まで自社製)は、なかなか面白いものだった。100kgのウエイトの上にはワインがつがれたワイングラスが置かれている。これを50cm程度引き上げて自然落下させ、下に配置されたハイドバンプストッパー付きのダンパーで受け止めるというもの。グラスが倒れたり、ワインがこぼれたりしないのはもちろん、氷面の波立ちもわずかであることにビックリさせられる。またテインのショックアブソーバーの耐久性を増すことに貢献している車高調整ネジのZTコートも手で触って確認が可能になっているなど、テイン製品のすべてを知ることができる展示となっていた。

物販コーナーでは各種のアクセサリーに加えて、エアコン吹き出し口取り付けタイプのスマホホルダーなども展示。テインの底深い開発力の高さを感じる展示となっていた。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. いすゞ『ギガ』など大型・中型トラック1万6780台をリコール…シートサスペンション不具合
  2. ケーニグセグ、1625馬力の新型ハイパーカー『サダイアズ・スピア』発表
  3. 「クラシックmini」がレストモッドで蘇る! 限定生産で約1490万円から
  4. なぜ? 日産 リーフ 新型がクロスオーバーSUVに変身した理由
  5. 【マツダ CX-60 MHEV 新型試乗】買い時とグレードのチョイスに迷う存在…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る