メルセデスベンツ GLCクーペ 改良新型、48Vマイルドハイブリッド…ニューヨークモーターショー2019で発表へ

2.0リットルガソリンターボ+48Vマイルドハイブリッドで燃費を追求

ヘッドランプやバンパー、ステアリングホイールなどが新デザインに

フルデジタルコクピットは12.3インチのメーターパネルと10.25インチのタッチパネルディスプレイで構成

メルセデスベンツ GLC クーペ 改良新型
メルセデスベンツ GLC クーペ 改良新型全 19 枚

メルセデスベンツは4月9日、米国で4月17日に開幕するニューヨークモーターショー2019において、『GLCクーペ』(Mercedes-Benz GLC Coupe)の改良新型をワールドプレミアすると発表した。

GLCクーペは、メルセデスベンツの主力SUV、『GLC』の派生車種だ。上級SUVの『GLE』に、『GLEクーペ』が設定されるのと同様、GLCにもクーペボディが用意されている。

GLCクーペのボディサイズは、全長4730mm、全高1600mm、ホイールベース2870mm。車台を共用するGLCに対して、全長は約80mm長く、全高は約40mm低い。2870mmのホイールベースは共通。後部ピラーが寝かされたクーペボディが特徴で、スポーティさとエレガントさが表現されている。

メルセデスベンツ GLC クーペ 改良新型メルセデスベンツ GLC クーペ 改良新型メルセデスベンツは、このGLCクーペの改良新型をニューヨークモーターショー2019でワールドプレミアする予定だ。GLCクーペは2016年春、米国で開催されたニューヨークモーターショー2016で初公開。デビューから3年を経て、初の本格改良を行う。

2.0リットルガソリンターボ+48Vマイルドハイブリッドで燃費を追求

改良新型のハイライトが、48Vのマイルドハイブリッドの採用だ。新開発の2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンに、マイルドハイブリッドを組み合わせた。

このシステムには、ベルトを介してクランクシャフトと接続されるスターターとジェネレーターを兼ねるモーター、「BSG」(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)を採用する。48Vの電気システムも導入され、回生ブレーキなどにより発電した48Vの電気を、蓄電容量1kWhのリチウムイオンバッテリーに蓄える。このバッテリーの電力が、必要な際に最大出力14hp、最大トルク16.3kgmのモーターを回して、エンジンのパワーをアシストする。

メルセデスベンツ GLC クーペ 改良新型メルセデスベンツ GLC クーペ 改良新型また、回生ブレーキによる燃費低減効果だけでなく、ターボチャージャーの過給圧が充分に高まるまでの間のアシストを行い、スムーズな加速を支援する。このモーターはギアシフト時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行う。これにより、シフトチェンジに必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを可能にするという。このほか、エンジンを止めた状態で走行するコースティング(惰性走行)も可能だ。エンジン始動の際の低騒音、低振動も追求した。

この48Vマイルドハイブリッドシステムは、欧州仕様では「GLC 200 4MATIC」と「GLC 300 4MATIC」の2グレードに搭載する。スペックは、GLC 200 4MATICが最大出力197hp、最大トルク32.6kgm。GLC 300 4MATICが、最大出力258hp、最大トルク37.7kgmを発生する。

ヘッドランプやバンパー、ステアリングホイールなどが新デザインに

改良新型は、内外装も変更を受けた。外観は、デイタイムランニングライト付きのLEDハイパフォーマンスヘッドランプを標準装備。リアには、フルLEDテールランプを採用する。エグゾーストを組み込んだリアバンパーやクロームスキッドプレートも新しい。ホイールも新デザインだ。ダイヤモンドパターンのフロントグリルやフロントバンパーも新デザインになる。

インテリアには、新デザインのマルチファンクションステアリングホイールを採用した。新しいステアリングホイールには、2つの仕様が用意され、各種操作を行うタッチコントロールボタンが付く。センターコンソールの多機能タッチパッドでは、ジェスチャーを含めた指の動きやマルチタッチ制御を使用して、テレマティクス機能を操作する。これは音声制御に代わるものとして機能し、文字や数字などを手書きで入力することができる。タッチパッドの表面は、はっきりとした触覚だけでなく、音響的フィードバックも提供する。

フルデジタルコクピットは12.3インチのメーターパネルと10.25インチのタッチパネルディスプレイで構成

改良新型GLCクーペには、対話型のインフォテインメントシステム、「MBUX」(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)を採用する。その最大の特長のひとつが、人工知能(AI)による学習機能で、特定のユーザーに適応する個別対応能力を備えている。

メルセデスベンツ GLC クーペ 改良新型メルセデスベンツ GLC クーペ 改良新型さらに、12.3インチのメーターパネルと10.25インチのタッチパネルディスプレイで構成されるフルデジタルコックピットや、自然対話式音声認識機能を備えたボイスコントロールを導入する。ボイスコントロールは、「ハイ メルセデス」と呼びかけることで起動する。

新開発の自然対話式音声認識機能は、目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力と読み上げ、気象情報など、多くのインフォテインメント機能に加えて、エアコン、各種ヒーター、照明など、さまざまな便利機能にも対応する。

改良新型GLCクーペには、最新の先進運転支援システムを採用する。出口警告機能、渋滞末尾機能などによって強化された。360度カメラは、車両周囲の視認性を高めている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 久々に行った『ホンダコレクションホール』は、万人が楽しめるよう博物館化していた!
  2. ホンダ『フリード』ついに今夏フルモデルチェンジか、5ナンバーキープでボディ拡大へ
  3. VWグループ、30以上の新型車を発売へ 2024年
  4. KGモーターズとENEOS、超小型EVで協業へ
  5. ダイハツ工業、公正取引委員会に名指し公表---価格交渉を行なわず
  6. 秘密の力解放! 車両制御コンピュータの暗号を解き放つECUチューニングの真相~カスタムHOW TO~
  7. [入門・ハイエンドカーオーディオ]超高級スピーカーはなぜ高い? どんな音?
  8. 限定100台のハイパーカー、ゼンヴォ『オーロラ』を日本でお披露目 3月29-31日
  9. ジープのコンセプトカー、『グラディエーター』と大型SUVがベース…実車は3月23日発表予定
  10. メルセデスベンツ、新型2ドアクーペの『CLEクーペ』を発売…価格850万円
ランキングをもっと見る