『サウンド調整術入門』クロスオーバー…サブウーファーとフロントスピーカーの間 その2

パワードサブウーファーの一例(クラリオン・SRV250)。
パワードサブウーファーの一例(クラリオン・SRV250)。全 1 枚

カーオーディオをより良い音で楽しもうと思ったときの強い味方となる“サウンドチューニング機能”。その成り立ちや操作方法を解説している当コーナー。現在は、サブウーファーとフロントスピーカー間の“クロスオーバー”調整の操作方法の解説を展開している。

前回は、基礎設定方法を紹介した。まずはベースとなる状況を作り出す必要があるからだ。そしてそこから微調整を繰り返し、目指すべきゴールに向かってサウンドを整えていこう。

さて、サブウーファーとフロントスピーカー間の“クロスオーバー”調整を行うにあたり、目指すべきゴールとはどのような音なのだろうか。

好みもあるので一概には言えないが、低音から中・高音までの一体感は出したいところだ。さらには、バランスも整えたい。どこかの帯域だけが厚くなり過ぎたり、どこかの帯域だけが抜け落ちたりすることもなくしたい。

そういった音にするためにはまず、音量バランスを整えることが重要となる。そしてそれに加えて、“スロープ”も1段階とか2段階、緩めたり急にしたりしてみよう。そのときにもしも“カットオフ周波数”周辺の音の量感が増え過ぎたと感じたら、“スロープ”をより急峻な方向へと切り替えてみよう。逆に、“カットオフ周波数”周辺の音の量感が減ったように感じたら、“スロープ”を緩やかな方向へと切り替えてみよう。

なお、“スロープ”を変更するとそれにともなって“位相”も変化していくので、“スロープ”を替えるごとに“位相切替”スイッチのオン/オフも試してみよう。そしてもしも“位相切替”スイッチを操作しても聴こえ方の変化が少なかったら(良いのがどちらなのか分からなかったら)、その“スロープ”は使うべきではない。“スロープ”をいろいろと試す際には、“位相”が合うかどうかを優先させる必要があるのだ。覚えておいていただきたい。

また、ドア内部の鉄板がビビっていなかったら、そして、ドアスピーカーが割と低いところまでクリアに再生できる場合には、“カットオフ周波数”は下目に設定した方がサウンドの一体感は出やすくなる。逆に、ドア内部がビビリやすい場合や、ドアスピーカーに低い音を担当させると音が濁りがちとなる場合には、“カットオフ周波数”は上目にした方が無難だ。これも数パターン試して、もろもろのバランスがもっとも良い値を探っていこう。

今回はここまでとさせていただく。次回も“クロスオーバー”調整のやり方についての解説を続行する。お楽しみに。

『サウンド調整術』入門! 第3章「クロスオーバー」の調整方法 その4 サブウーファーとFスピーカー間の調整方法 ll

《太田祥三》

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