【三菱 eKクロス 新型試乗】ヨーロッパへ輸出してみたらどうか?…諸星陽一

街乗りなら自然吸気で十分

かなりの上質感があるハンドリング

ヨーロッパへ輸出したらどうか?

三菱 eKクロス 新型
三菱 eKクロス 新型全 12 枚

かつて、三菱オリジナルだった初代『eK』シリーズには『eKアクティブ』と呼ばれるクロスオーバーSUVモデルが存在していたが、日産との共作となった先代では廃止、それがこの4代目にして復活したと言える『eKクロス』。日産『デイズ』には存在しないクロスカントリーやオフロード、そしてアウトドアを大きく意識したモデルだ。

【画像全12枚】

街乗りなら自然吸気で十分

三菱 eKクロス 新型三菱 eKクロス 新型
eKクロスはFFと4WDの2つの駆動方式が用意されるが、試乗できたのは4WDのみ。パワーユニットは64馬力のターボか52馬力の自然吸気となる。どちらもマイルドハイブリッドが組み合わされる。絶対的なトルク感は当然ターボのほうが上だが、街乗りレベルでは自然吸気に不満感を感じることはない。

ちょっと長めの距離を乗って遊びに行く、坂道の多い地域に住んでいる、4名乗車が多い……というようなシビアコンディションで使うことが多いならばターボ、普通乗りなら自然吸気で十分。エンジンの絶対性能としてはリッターカーには及ばないが、これが軽自動車用の3気筒660ccとは思えない上質なフィーリングを持っている。

かなりの上質感があるハンドリング

三菱 eKクロス 新型三菱 eKクロス 新型
ハンドリングも同様にかなりの上質感がある。軽自動車は軽量化やコストダウンを徹底して行う傾向にあるため、ハンドリングや乗り心地にペラペラした軽薄感がぬぐえないことが多いが、eKクロスにはそうした軽薄感がまるでなくしっかりとした乗り味を楽しめる。

過去にもそう感じた軽自動車が何台かあったが、今回の感じ方は従来をしのぐものだ。段差を乗り越えたときの入力から収束、ステアリングを切ったときの曲がり方から直進状態への戻り方、そうしたすべての動きがしっかりしている。

ヨーロッパへ輸出したらどうか?

三菱 eKクロス 新型三菱 eKクロス 新型
高速道路では車線維持機能つきのACCであるマイパイロットをテスト。日産デイズと並んで採用が開始された軽自動車初のシステムだ。この技術には日産のプロパイロットが使われているが、じつに上手にセッティングされている。

追従については軽自動車の性能内で行われ、先行車が強い加速をすれば追いつけないこともあるし、車間距離も若干長めに取られている。しかし、車線維持時の自動ハンドリングの制御などは絶妙で、長距離ドライブのサポートではかなり役立つはずだ。

今回、eKシリーズ、そして日産デイズを乗って思ったのは、ヨーロッパへ輸出したらどうか? ということ。ヨーロッパでは小さいクルマも求められているし、なによりもこんなすごい性能を持ったクルマはない。ヨーロッパに出して「日本の技術のすごさをアピールするには絶好のクルマ」だ。

三菱 eKクロス 新型三菱 eKクロス 新型

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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