全面改良を受け発売されたアウディ新型『A6』(セダン)と『A6アバント』(ワゴン)。新型では48Vマイルドハイブリッド・システムや四輪操舵を採用。2リットルガソリン/ディーゼルエンジンに12Vマイルドハイブリッドを組み合わせたモデルもラインナップに追加された。
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セダン/アバントを同時発売へ 920万円から
アウディジャパンは、新型『A6セダン』および『A6アバント』(ワゴン)を3月20日に発売する。
アウディA6は、1968年に発売されたアウディ『100』を起源とするアッパーミドルセダン。8代目となる新型は、エレガントなデザインに加えて、デジタル化、快適性、スポーツ性の面で多彩な装備や新機能を導入する。生産はドイツ本国のネッカーズルム工場で行われる。
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日本法人社長「最先端のテクノロジーを数多く搭載」
アウディジャパンは全面改良した『A6』を3月20日から販売を開始すると発表した。新たに48Vマイルドハイブリッド・システムや四輪操舵を採用したのが特徴。価格はセダンが920万~1006万円、アバントが955万-1041万円となっている。
アウディジャパンのフィリップ・ノアック社長は3月12日に都内で開いた発表会で「新型A6には最先端のテクノロジーを数多く搭載している」としたうえで、「こうしたテクノロジーはA6のセグメントでは他を圧倒している」と強調した。
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【アバント 試乗】高剛性ボディによる安心感と、数値以上のゆとり…島崎七生人
数値以上のゆとりを感じるアバント
『A6セダン』に対し『A6アバント』の室内空間は、幅方向と前席は共通だが、後席のシート座面から天井までの余裕が大きい。その差はカタログ記載の数値上は26mm。だが天井が後方まで水平に伸びるアバントの場合、感覚上のゆとりは数値以上だ。
さらに後席以降の“窓ガラス”の面積がセダンより圧倒的に広いことも、室内を視覚的にルーミーに思わせ、気分的、感覚的にもゆとりが体感できる。ゆとりという点では、もはや『A8』のアバントでは!?と錯覚するほどだ。
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アウディ A6アバント 新型(55 TFSI quattro S line)
【試乗】これが日本のフラッグシップでもいいんじゃない?…中村孝仁
既視感の理由
クルマを受け取って都会の雑踏に乗り出して、何となく前にも乗ったことのあるような錯覚に陥った。あれ?初めて乗るクルマのはずだけど…。
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アウディ A6セダン 新型(A6 55 TFSI クワトロ S-line)
A6/A7スポーツバック、2リットルモデルを追加 マイルドHV搭載で燃費向上
アウディジャパンは、『A6』および『A7スポーツバック』に2.0リットルTFSIエンジン搭載グレードを追加し、1月22日より発売する。
2.0リットルTFSIエンジンは、直噴ターボ技術により最高出力245ps/最大トルク370Nmを発生し、今回新たに12Vのマイルドハイブリッド(MHEV)システムを組み合わせた。ベルト駆動のオルタネータースターター(BAS)はクランクシャフトにつながっており、エネルギー回生とスムーズなエンジン再始動を実現。BASは最大5秒間、6kWと60Nmの力でエンジンをアシストでき、回生・アシスト効果により100km走行あたり最大0.3リットルの燃費削減(欧州測定基準)を可能としている。
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A6/A7スポーツバック に2リットルディーゼルを追加 マイルドHV搭載
アウディジャパンは、『A6/A6アバント』と『A7スポーツバック』に2.0リットル直噴ディーゼルターボエンジン(TDI)を搭載する新グレード「40 TDIクワトロ」を追加し、4月2日より発売する。
アウディのアッパーミドルレンジを担うA6は2019年3月、A7スポーツバックは2018年9月、3リットルV6直噴ガソリンターボ搭載グレードから日本導入を開始。今年1月に発表した2.0リットルTFSIグレードに続き、新開発2.0リットルTDIエンジンを搭載する「A6 40 TDI クワトロ」、「A7スポーツバック 40 TDI クワトロ」が加わる。最新の排ガス基準に適合したTDIエンジン(EA288 evo型)は、最大出力204ps、最大トルク400Nmを発生し、12Vマイルドハイブリッドシステムと協働することで、余裕ある加速感や快適性、環境性能を両立する。