列車の運行区間はリアス線全体の3割程度…92か所が被災している三陸鉄道 台風19号

田老~久慈間で運行を見合わせている旧北リアス線区間を行く列車。
田老~久慈間で運行を見合わせている旧北リアス線区間を行く列車。全 6 枚
岩手県の盛駅(大船渡市)と久慈駅(久慈市)を結ぶリアス線を運営する三陸鉄道は10月24日、台風19号による被災状況を明らかにした。

同線は現在、台風19号の影響により釜石~宮古間と田老(たろう)~久慈間で運行を見合わせており、通学生の利用時間を中心に釜石~宮古間では4往復半、田老~久慈間では5往復の代行バスが運行されている。

残る盛~釜石間では11往復、宮古~田老間では9往復の列車が運行されている状況で、リアス線全体では全区間の3割程度でしか列車運行をできていない。

被災箇所は92か所に上っており、軌道関係では路盤流出や土砂流入、法面(のりめん)崩壊などが77か所で発生。電力信号通信関係ではケーブル管路流出や信号器具箱浸水などといった被害が15か所で発生している。

三陸鉄道ではすでに被災箇所の現地調査を終えており、今後は「被害の程度、周囲の状況、当該区間の利用状況等を勘案し、優先度を見極めながら、復旧工事を進める予定」としており、関係機関と復旧手法などを協議し、順次、不通区間を再開していくという。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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