マツダ CXシリーズの長男、『CX-9』…2020年型が今秋米国発売へ

トルクアップの2.5リットルターボに新4WD

最新「i-ACTIVSENSE」を全グレードに標準装備

G-ベクタリング コントロール プラスも全車標準

マツダ CX-9 の2020年モデル
マツダ CX-9 の2020年モデル全 10 枚

マツダの米国部門の北米マツダは、『CX-9』(Mazda CX-9)の2020年モデルを今秋、米国市場で発売すると発表した。現地ベース価格は、3万3790ドル(約367万円)と発表されている。

画像:マツダ CX-9 の2020年モデル

初代CX-9は2006年4月に発表された。『CX-7』(生産終了)よりもひと回り大きいSUVで、3列シートを装備する。現行の2代目CX-9は2015年秋に発表された。マツダの魂動デザインを採用し、力強いルックスを追求した。ボディサイズは全長5065mmと、初代比で30mm短縮。その一方、ホイールベースは55mm延ばし、室内のとくに後席のゆとりを拡大した。

なお、このCX-9の車台をベースに、日本市場などに向けて開発したのが、2017年秋に発表された『CX-8』だ。日本の駐車環境を考慮して、CX-8の全長は4900mm、全幅は1840mmと、CX-9よりもコンパクト化されている。

トルクアップの2.5リットルターボに新4WD

CX-9の2020年モデルのパワートレインには、「SKYACYIV-G 2.5T」を継続採用する。2.5リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力250hp、最大トルク44.2kgmを獲得する。最大出力は従来通りだが、最大トルクは従来の42.8kgm から、1.4kgm引き上げられた。トランスミッションは6速ATを組み合わせる。マツダ CX-9 の2020年モデルマツダ CX-9 の2020年モデル

2020年モデルには、最新の4WDシステムとして「i-ACTIV AWD」が導入された。前後輪のトルク配分を自動的にコントロールする。わずかなタイヤの動きや路面状況などをリアルタイムにモニター。前後輪のエンジントルク配分を、2WD(FF)相当から直結4WD状態まで制御する。各種センサーにより、車体の対地速度と前輪速度を高精度で検出。前輪が空転する予兆をいち早く察知する。これにより、優れた走破性と操縦安定性を可能にし、悪路でも効率の良い走りを追求している。

また、4WDには「オフロード・トラクション・アシスト」が採用された。これは、ぬかるみや砂地、雪道などでスタックした時に、駆動輪の空転を防止し、スタック脱出を支援する装備だ。

最新「i-ACTIVSENSE」を全グレードに標準装備

2020年モデルには、全グレードに最新の「i-ACTIVSENSE」を標準装備した。i-ACTIVSENSEは、ミリ波レーダーやカメラなどの検知デバイスを用いたマツダの先進安全技術の総称だ。事故が避けづらい状況において、衝突回避と被害軽減を図るプリクラッシュセーフティ技術に加えて、認知支援を行いドライバーの安全運転をサポートするアクティブセーフティ技術で構成されている。

2020年モデルに搭載されるi-ACTIVSENSEには、歩行者検知機能付きのスマートシティブレーキサポート、レーンキープアシスト機能付きのレーン逸脱警告、スマートブレーキサポート、ストップ&ゴー機能付きマツダレーダークルーズコントロールがある。リアクロストラフィックアラート機能付きのブラインドモニター、リアビューカメラも装備される。マツダ CX-9 の2020年モデルマツダ CX-9 の2020年モデル

G-ベクタリング コントロール プラスも全車標準

さらに、2020年モデルには、マツダの新世代車両運動制御技術の「スカイアクティブ ビークル ダイナミクス」(SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS)の第二弾となる「G-ベクタリング コントロール プラス」 (G-Vectoring Control Plus)を、全グレードに標準装備した。

スカイアクティブ ビークル ダイナミクスの第一弾が、「G-ベクタリング コントロール」(G-Vectoring Control、GVC)だ。これは、ドライバーのハンドル操作に応じてエンジンの駆動トルクを変化させることで、車両の横方向と前後方向の加速度(G)を統合的にコントロールするもの。四輪への接地荷重を最適化して、スムーズで効率的な車両挙動を実現する制御技術だ。

第二弾となるG-ベクタリング コントロール プラスでは、新たにブレーキによる車両姿勢安定化制御(直接ヨーモーメント制御)を追加した。これによって、より高い安定化効果を追求している。具体的には、旋回中のドライバーのハンドル戻し操作に応じて、外輪をわずかに制動し、車両を直進状態へ戻すための復元モーメントを与えることで、安定性を向上させた。ヨー、ロール、ピッチの各回転運動のつながりを高い旋回Gの領域まで一貫させ、素早いハンドル操作に対する車両の追従性を高めるとともに、挙動の収束性を大幅に改善しているという。

また、これにより、緊急時の危険回避能力を高めるとともに、高速走行時の車線変更や、雪道など滑りやすい路面環境においても、ドライバーが制御しやすく、より安心感の高い動きを可能にしている。

《森脇稔》

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