ルノー日産三菱アライアンスは1月30日、アライアンスの運営やマネジメントを強化する新たな枠組みについて合意した、と発表した。
ルノー、日産、三菱自動車の3社にとって、アライアンスは各社の成長戦略を支える取り組みに貢献し、競争力を向上させていくために不可欠なパートナーシップと位置付けている。新しい枠組みは、メンバー各社が持つ強みをその他のメンバー各社が生かすことで、事業戦略を補完する仕組みを強化するのが目的だ。
地域軸では、各社が特定の地域のレファレンスとなる。例えば、中国では日産、欧州ではルノー、東南アジアでは三菱自動車がレファレンスとなる。
開発業務については、リーダーとフォロワーという枠組みでプロジェクトを推進する。これはプラットフォーム、パワートレインや主要な技術に適用される。例えば、ある会社でひとつの主要技術の開発をリードして、その後、他のメンバー各社が活用する。
日産グローバル本社LCV(小型商用車)については、ルノー『トラフィック』をベースとして、三菱自動車のオセアニア地域向けのLCVをルノーが設計し、ルノーのサンドヴィル工場で生産する。
なお、各社の戦略的な中期計画については、アライアンス オペレーティング ボードでの結論を踏まえて、2020年5月をメドに公表する予定だ。ルノー日産三菱アライアンスは、この新しい枠組みにより、アライアンスプロジェクトの効果や効率を高め、3社のリソースや投資のさらなる有効活用が図られる、としている。
三菱自動車本社