2014年に発売されてから6年もの間、安定して人気を集めていたスズキの初代『ハスラー』。2020年1月20日より、6年ぶりに全面改良が施された新型ハスラーが発売された。エクステリアはキープコンセプトながら、インテリアでは大きな変化が見られた。
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竹中チーフエンジニア「雰囲気はキープも、形は大きく変わった」
スズキは軽クロスオーバー『ハスラー』を全面改良し、2020年1月20日から販売を開始すると発表した。価格は136万5100~174万6800円で、月6000台の販売を目標にしているという。
軽クロスオーバーという新たなジャンルを切り開いたモデルの初めての全面改良にあたり、チーフエンジニアを務める竹中秀昭氏は「もちろんフルモデルチェンジなので、ハスラーをより良くするために変えるところは変えたが、ハスラーらしさは残しつつというところを一番考えながら開発した」と明かす。
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スズキが3年ぶりに開発したメーカーOPナビはパイオニア製
スズキがクリスマス・イブの12月24日に発表した新型『ハスラー』。デザインは基本、キープコンセプトながら、随所に新機軸を打ち出したクルマに仕上がっていた。中でも約3年ぶりに復活したメーカーオプションナビは、次世代スズキ車に広がる新装備として注目される。
新型ハスラーのダッシュボード中央には、スズキが新たに開発した9インチHDディスプレイ搭載のメモリーナビが納められていた。9型サイズのナビは今どきそれほど珍しいものではないが、このナビでは「ホーム」画面を用意して、ここに「ナビゲーション」「車両情報」「オーディオ」の3つの情報を同時表示。それぞれをタップすることで、即座に使いたいモードへと切り替わる使いやすさを優先した。中央の「車両情報」をタップすると、平均燃費を含む走行情報を表示する画面を表示する。ホームに戻したい時は画面下のホームボタン(□)を押すだけだ。
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新ジャンルの先駆者がパワーアップして帰ってきた![詳細画像]
スズキの軽クロスオーバー『ハスラー』が、2014年の発売以来初のフルモデルチェンジ。ハスラーは、軽ワゴンとSUVを融合させた新たなジャンルを生み出したパイオニア的存在。新型では、外装はキープコンセプトだが、内装には大きな変更が見られる。
ボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1680mm。駆動方式は2WD と4WD の2種類から選択可能。
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【試乗】キャッチーだけど質実剛健、ボディの進化を実感…島崎七生人
“ボクシィ”に仕上げられた新型ハスラー
『ハスラー』登場から6年。この間、従来モデルの人気は実に安定していた……というより最後までまったく衰えなかった。2019年1~12月を見ても販売台数は5万7840台と、軽自動車のベスト10圏内、9位に食い込んでいる。新型も初代同様になかなかキャッチーだな……が素直な第一印象。
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【試乗】日本は軽だけあればいいよね?って気分になってしまう…岩貞るみこ
このところ、乗るクルマ乗るクルマ、★の数がどんどん多くなっていって、甘々な評価は反省したい。しかし、『ハスラー』なんてほんとに口元がゆるむ出来栄えなのだから許してほしい。これでも、ちょっと自制した★なのだ。
丸目を強調したヘッドライトの顔立ちと、野性味あふれる横からのスタイル。この存在自体がわくわくである。さらにドアを開けると、飛び込んでくるのは思い切りよくデザインされたインテリアだ。
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【試乗】新開発NAエンジンの「ハイブリッドX」は数値では測れない…中村孝仁
新開発のNAエンジンを搭載した「ハイブリッドX」
2014年に誕生して、6年間で軽自動車のクロスオーバーという新しい市場をしっかりと形成したスズキ『ハスラー』。2代目に生まれ変わり、スタイリングこそ基本的に先代のキャリーオーバーとなっているが、中身は大幅な進化を遂げている。
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商品担当の意識も変えたハスラーの魅力…商品担当[インタビュー]
フルモデルチェンジし2代目となったスズキ『ハスラー』。初代の購入理由の9割がデザインだったということで、当然新型もデザインに注力されたが、その開発中に一度やり直しが入ったという。そこで商品企画担当にその理由やハスラーに対するこだわりなどについて話を聞いた。
キャラクター維持とワクワク感が足りない
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ハスラーだからこそ実現できたインテリア…デザイナー[インタビュー]
新型スズキ『ハスラー』のインテリアは、責任者たちが“ビビビ”ときたキースケッチから生まれた。そこで、そのキースケッチを描き、インテリアデザインを担当したスズキ四輪商品・原価企画本部四輪デザイン部四輪インテリア課係長の粒来広さんに話を聞いた。