三菱自動車の社員が自殺、長時間残業---在宅勤務が推奨される中で[新聞ウォッチ]

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気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

新型コロナウイルスの感染拡大の影響でテレワークなどの働き方改革が改めて注目されているが、半面、在宅勤務では仕事と仕事以外の切り分けもなかなか難しい。そんななか、三菱自動車の男性社員が、担当する新型車の発売直前に自殺したのは残業などが急増し、精神疾患を発症したのが原因だったとして、三田労働基準監督署が労働災害と認定していたことが分かったという。

遺族と代理人弁護士が記者会見したもので、きょうの産経と日経を除く各紙が「三菱自社員が『過労自殺』」(朝日)などと社会面で報じている。それによると、エンジニア出身だった当時47歳の男性社員は三菱自動車が日産自動車と共同開発した軽自動車の発売に向け、慣れないメーカーとの調整などを行う商品企画の業務を担当、発売直前の2019年2月、単身赴任の横浜市にある社員寮で自ら命を絶ったという。

遺族から労災の申請を受けて労働基準監督署が調査した結果、亡くなる直前の1か月の残業時間が「過労死ライン」の100時間を超える139時間以上にのぼっていたという。身につけていたスマートウォッチの記録から、睡眠時間が5時間に満たない日が半月以上あったことも確認。男性は休日もパソコンを使って働くなど、実際の労働時間はさらに長かったとみられる。

男性が自殺したのは残業が急増するなどした結果、精神疾患を発症したのが原因だったとして、5月28日付で労災と認定した。ただ、今回認定された残業時間には帰宅後や休日に行った在宅勤務はほとんど含まれていないとみられており、「実際の残業時間はもっと多く、在宅勤務が推奨される中、法規制が必要だ」(弁護人)とも伝えている。

また、三菱自側は「社員が亡くなったことについて重く受け止めています。現在詳細を確認しています」とコメントしている。

2020年6月18日付

●夏ボーナス大手6%減、3番目の落ち込み(読売・2面)

●長崎新幹線「方式絞らず」環境評価国が提案、佐賀県拒否(読売・8面)

●流麗デザイン新型ハリアー、トヨタ(読売・8面)トヨタ・ハリアー新型トヨタ・ハリアー新型

●観光業移動緩和に期待、5月訪日客最少、近場・短時間に活路(読売・9面)

●車輸出額64%減、全体は28%リーマン級、5月貿易統計(読売・9面)

●世界の翼青息吐息(朝日・7面)

●日本電産、永守会長が「塾頭」(朝日・9面)

●三菱自社員が「過労自殺」労災認定、夜・土日、社外で仕事(朝日・34面)

●ひと、新しい生活へ新発想入れ直し、スズキ・鈴木俊宏社長(産経・6面)

●ボルボグループ4100人削減へ(産経・7面)

●EV電池供給契約変更、パナソニックとテスラ(日経・12面)

●SUVスズキに供給、トヨタ、欧州販売へ連携(日経・13面)

マツダBT-50新型(ダブルキャブ、オーストラリア仕様)マツダBT-50新型(ダブルキャブ、オーストラリア仕様)●マツダ、商用車生産から撤退(日経・13面)

●テスラ株2.3倍の熱狂(日経・16面)

●「ソフトバンク円高」警戒、コロナ禍海外投資縮小の動き(日経・17面)

●ガソリン店頭5週連続上昇、4月以来の130円台(日経・20面)

《福田俊之》

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