メルセデスAMG 、E63 4MATIC+ ステーションワゴン に改良新型…欧州受注開始

12個の垂直ルーバーを配した新グリル

最大12.25インチディスプレイのデジタルコックピット

4.0リットルV8ツインターボは最大出力612hp

メルセデス E63 S 4MATIC+ ステーションワゴン 改良新型
メルセデス E63 S 4MATIC+ ステーションワゴン 改良新型全 18 枚

メルセデスベンツは7月7日、改良新型メルセデスAMG 『E63 4MATIC+ステーションワゴン』(Mercedes-AMG E63 4MATIC+ Station Wagon)の受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は、12万4978ユーロ(約1522万円)と発表されている。

同車は、メルセデスベンツ『Eクラスステーションワゴン』をベースにした高性能なAMGモデルの頂点に位置する。欧州では、Eクラスステーションワゴンに改良新型が発表されており、内外装にはこれに準じた変更が施された。

12個の垂直ルーバーを配した新グリル

エクステリアはフロントに、新デザインのグリルを装着する。12個の垂直ルーバーが特長だ。よりフラットなオールLEDマルチビームヘッドランプを採用した。ホイールアーチはさらに外側に広がり、パワードームを備えた丸みを帯びたボンネットが、ダイナミックなエクステリアを演出している。

フロントバンパーは、3つの大型の空気取り入れ口とリップスポイラーを装備したジェットウィングデザインに変更された。このフロントバンパーは、車両全体のプロポーションに影響を与え、フロントアクスルの揚力を大幅に低減させているという。メルセデス E63 S 4MATIC+ ステーションワゴン 改良新型メルセデス E63 S 4MATIC+ ステーションワゴン 改良新型

リアは、テールランプやバンパーが新しい。リアバンパーの下部はハイグロスブラック仕上げ。全幅いっぱいに、シルバーシャドウのトリムストリップ加工が施される。チタンマット仕上げの90mm径ツインテールパイプも新デザインだ。トリムストリップは、テールランプの端まで伸びている。

最大12.25インチディスプレイのデジタルコックピット

インテリアは、AMGバッジ付きのナッパレザースポーツシートなどにより、スポーティに仕立てられた。ツインスポークの新デザインのAMGパフォーマンスステアリングホイールや、最新の「MBUX」(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)インフォテインメントシステムも装備される。「AMGパフォーマンスシート」はオプションで選択できる。メルセデス E63 S 4MATIC+ ステーションワゴン 改良新型メルセデス E63 S 4MATIC+ ステーションワゴン 改良新型

ステアリングホイールのリムには、ドライバーがハンドルを握っているかどうかを検出するセンサーが組み込まれた。ドライバーが一定時間ハンドルを握っていない場合、警告を発する。それでもドライバーが反応しない場合、緊急ブレーキアシストが作動する。

インストルメントクラスターとマルチメディアディスプレイの2つのディスプレイを、1枚のガラスカバーで融合したデジタルコックピットを採用する。メインディスプレイは、10.25~12.25インチのワイドサイズとした。3種類のAMG表示スタイルとして、「モダンクラシック」、「スポーツ」、「スーパースポーツ」が選択できる。スーパースポーツモードでは、中央に丸いタコメーターをレイアウトした。AMGメニューから、ドライバーはエンジンデータ、ギアスピードインジケーター、ウォームアップ、セットアップ、Gメーター、レースタイマーなど、さまざまな表示を呼び出すことができる。

4.0リットルV8ツインターボは最大出力612hp

パワートレインは、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンエンジンを、2個のターボで過給したユニットを引き続き搭載する。スポーツカーの『メルセデスAMG GT』譲りのこのエンジンは、最大出力571hp/5750~6500rpm、最大トルク76.5kgm/2250~5000rpmを引き出す。メルセデス E63 S 4MATIC+ ステーションワゴン 改良新型メルセデス E63 S 4MATIC+ ステーションワゴン 改良新型

トランスミッションは、パドルシフト付きの9速「AMGスピードシフトMCT 9G」。駆動方式は、フルタイム4WDのAMGパフォーマンス仕様の「4MATIC+」で、駆動トルクの可変配分が可能だ。0~100km/h加速は3.6秒で駆け抜け、最高速は250km/hでリミッターが作動する。オプションの「AMGドライバーズパッケージ」では、リミッターが290km/hに引き上げることが可能だ。

さらなるパフォーマンスを求める顧客には、「S」グレードを用意する。直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力612hp/5750~6500rpm、最大トルク86.7kgm/2500~4500rpmに引き上げられた。

このスペックは、標準グレードの最大出力571hp、最大トルク76.5kgmに対して、41hp、10.2kgmパワフルな数値だ。この効果で、0~100km/h加速は標準グレードより0.1秒速い3.5秒で駆け抜ける。最高速は290km/hでリミッターが作動する。

このSグレードには、「ドリフトモード」を標準装備した。ESPがオフで、トランスミッションがマニュアルモードの場合に、「RACEモード」に切り替えられる。ドリフトモードが作動すると、後輪駆動となる。メルセデス E63 S 4MATIC+ ステーションワゴン 改良新型メルセデス E63 S 4MATIC+ ステーションワゴン 改良新型

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『GRヤリス』にモータースポーツ由来の空力パーツ採用!「エアロパフォーマンス」誕生
  2. カスタムカーの祭典、愛知で初開催!「オートメッセ in 愛知 2025」7月26-27日
  3. いすゞ『ギガ』など大型・中型トラック1万6780台をリコール…シートサスペンション不具合
  4. トヨタ『SORA』にリコール…ワンマンバスの構造要件を満足しないおそれ
  5. ケーニグセグ、1625馬力の新型ハイパーカー『サダイアズ・スピア』発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る