経済産業省は7月17日、2020年度第1次補正予算で計上したサプライチェーンを強靭化する事業の支援先を決定したと発表した。
新型コロナウイルスの影響で、日系自動車メーカーの国内外の自動車生産工場が停止するなど、サプライチェーンの脆弱性が改めて浮き彫りになった。補正予算では、海外生産拠点の分散化や、日本国内への生産回帰、国内生産拠点の集中度が高い製品の生産体制を整備する日系企業を支援する予算が計上された。今回、支援先企業と事業を決定した。
海外サプライチェーン多元化等支援事業の一次公募受付案件として30件の事業を採択した。このうち、自動車関連では名高精工所と千曲精密工業がエンジン構成部品のタイでの生産、ヨコオが車載アンテナのベトナムでの生産が採択された。
また、国内投資促進事業費補助金んいついては先行審査受付案件57件の事業を採択。このうち、自動車関連ではカネミツが鋼板製トランスミッション部品、進恵技研が自動車用金型、石川鉄工所が自動車用金型をそれぞれ製造する工場の新設や設備の導入を支援する。
トヨタ自動車元町工場(参考画像)