マツダだけどマツダじゃない!? 90年代の“あのクルマ”8台【懐かしのカーカタログ】

オートザム・クレフ(1992年)
オートザム・クレフ(1992年)全 8 枚

少し前、といっても1990年代初頭、マツダからは当時の国内の多チャンネル化に合わせたモデルが次々と登場した。ビジネス的な視点はともかく、ここでは「ああ、あのクルマあったよね」と、“MS何とか”などの車名を整理、おさらいしながら、懐かしくも個性あふれた各車の姿カタチを思い出すことにしたい。

【画像全8枚】

オートザム・クレフ(1992年)

オートザム・クレフ(1992年)オートザム・クレフ(1992年)
批評は主旨、本意ではないので“希少車”だったと表現しておくが、当時のオートザム・チャネル用に用意されたセダン。同チャネルはランチアなど輸入車も扱っていたため、当時のセダンとしては国産車離れしたマスクが与えられた。搭載エンジンは3タイプでスタートし、200psのV6(2.5リットル)があったことから、カタログでは“スポーツサルーン”と謳っていた。

マツダ・クロノス(1991年)

マツダ・クロノス(1991年)マツダ・クロノス(1991年)
長く続いた『カペラ』の後継モデルとして登場。ボディは3ナンバーサイズだった。今見ても、窓枠のクロームの回し方など丁寧で、綺麗なスタイリングだと思う。全幅は1770mm。搭載エンジンには2リットルと1.8リットルの2つのV6が設定された。

アンフィニ MS-6(1991年)

アンフィニ MS-6(1991年)アンフィニ MS-6(1991年)
見てのとおり『クロノス』の5ドアハッチバック版がコチラの『MS-6』。フォード版の『テルスターTX5』もあった。2610mmのホイールベースはもちろん、4695mmの全長、1770mmの全幅は『クロノス』と共通。2機種のV6エンジンの設定も同様だ。カタログにも“ボディ一体型リアスポイラー”と記載されているが、スタイリッシュさは注目された。

アンフィニ MS-8(1992年)

アンフィニ MS-8(1992年)アンフィニ MS-8(1992年)
4695mmの全長、2610mmのホイールベースは『クロノス』らと共通だが、全高は1340mmと低めで(『クロノス』は1400mm)、伸びやかなサッシュレスの4ドアハードトップに仕上げられたのがこの『MS-8』。“ニューモードシフト”と呼ばれるコラム式シフトレバーや片持ち式のヘッドレストなど、内装もユニークだった。BOSE社のオーディオも設定された。

アンフィニ MS-9(1991年)

アンフィニ MS-9(1991年)アンフィニ MS-9(1991年)
アンフィニ・チャネル用に仕立てられたフラッグシップモデル。マツダ版は『センティア』だった。全長4925mm、ホイールベース2850mmの伸びやかなスタイリングが特徴で、カタログには少しラフな作業でBピラーがカットされた室内写真が載っているが、実際にはピラーがあり、サッシュレスドアを採用していた。搭載エンジンはV6の3リットルまたは2.5リットル。車速感応型4WSを採用し、4.9mの最小回転半径を実現していた。

マツダ MX-6(1992年)

マツダ MX-6(1992年)マツダ MX-6(1992年)
今回取り上げる車種では唯一の2ドアクーペの『MX-6』。2610mmのホイールベースをもつ一連の『クロノス』系の車種のひとつだ。日本市場では初導入だったが、欧州市場には『カペラ』のクーペ版が同名で投入済みで、その意味では2代目でもあった。CD値=0.31という、オペル『カリブラ』を思わすエアロフォルムが美しいものだった。搭載エンジンはV6の2.5リットルと2リットル。4WSが標準だった。

ユーノス500(1992年)

ユーノス500(1992年)ユーノス500(1992年)
筆者はここに取り上げた何機種かのデザイナーに当時インタビューさせていただいたが、このユーノス『500』の息をのむ美しいフォルムには感動を覚えた。当時、マツダでデザインを見ていたKさんから「ランチア・アウレリアみたいな雰囲気に」と説明を受け、なるほどと納得したことを鮮明に記憶している。全幅が1695mmに抑えられたコンパクトなボディは“高機能ハイレフコート”と呼ばれる特別な塗装で、それは高鮮映鋼板(通常のグレーではない鋼板)に中塗り/上塗り/クリアコートを重ねたもの。

ユーノス800(1993年)

ユーノス800(1993年)ユーノス800(1993年)
“十年基準”のコピーをご存知の方もおられると思うが、ユーノス・チャネルのフラッグシップとして用意された4ドアサルーン。現在のSKYACTIV技術にも繋がる、世界初だった自動車用ミラーサイクルエンジン(2.3リットルのV6)も搭載、4WSは電子制御ヨーレート感応型を採用している。ユーノス『500』のバランスをサイズアップさせたようなスタイリングも落ち着いたもので、後に『ミレーニア』へと進化した。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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