遊び心と贅沢さあふれる欧州コンパクト・オープンたち【懐かしのカーカタログ】

シトロエン C3プルリエル
シトロエン C3プルリエル全 12 枚

遊び心と贅沢さが楽しめた(楽しめる)欧州コンパクトクラスのオープンモデル。そうしたクルマたちの、眺めてもよし、乗ってもよしの魅力を振り返ってみたい。

シトロエンC3プルリエル(2005年)

シトロエン C3プルリエルシトロエン C3プルリエル
ハッチバックの『C3』とコンポーネンツを共用しつつ生まれたモデル。サルーン/パノラミックサルーン/カブリオレ/スパイダー/スパイダーピックアップと、変幻自在に5パターンのボディ形状を実現。

ユニークだったのは世界初の試みだった、片側12kgのサイドアーチが脱着可能だったことで、外せば開放的な4座のスパイダーに、さらに後席を倒せばピックアップとして使えた。アーチを立てかけておくスタンドやカバーも用意された。

シトロエン C3プルリエルシトロエン C3プルリエル
各モードの外観写真がシンプルに並べられたカタログのページは、今みても遊び心をくすぐられる。

プジョー207CC

プジョー 207CCプジョー 207CC
初出は『206CC』。写真のカタログはその後継車の『207CC』のもの。“CC”とは“クーペ/カブリオレ”を意味し、初代同様にコンパクトカーながら贅沢な電動の折り畳み式ルーフを装備。スイッチで作動させると約25秒で開閉が可能。

プジョー 207CCプジョー 207CC
ドア開閉時にドアガラスが10mm程度自動で下がる機構も採用。ルーフ格納時時にも145リットルのトランクスペースが確保されていた。ハッチバックより前席は10mm低く、手荷物置き場程度だったが後席も備える2+2シーターだった。

ミニ・ロードスター

ミニ・ロードスターミニ・ロードスター
BMWミニの2代目は、実に7つものボディバリエーションが展開された。その中のひとつがこの『ロードスター』だった。前後して登場したクーペと同様の2シーターモデルで、低いドライビングポジションと強く傾斜したフロントスクリーンが特徴。

ミニ・ロードスターミニ・ロードスター
シート背後にはステンレスのロールオーバー・バーを備え、80km/h以上で自動でせり上がり60km/h以下になると格納するリヤスポイラーも装備。クーペがハッチゲートだったのに対し独立したトランクルームを備えた。

走りは当然ながらキレ味のいいスポーティさで、人気のミニの中では少数派だったが、小粋な気になる1台だった。

フィアット500C

フィアット 500Cフィアット 500C
懐かしの……というにはまだ現行モデルであるが、タイムレスなフィアット『500』のソフトトップ版として登場したのがこの『500C』だ。特徴はもちろん電動で開閉するソフトトップで、任意の場所で止められるほか、リヤウインドゥ(ガラス)を残した状態でも止められる。さらにその先がフルオープンだが、この状態では畳まれたトップがかさばり、後方視界がいささか妨げられるというオチも。

フィアット 500Cフィアット 500C
フルオープン状態でトランクを開けようとすると畳まれたトップが少し上に上がる。独立したトランクのための隔壁がある分、ハッチバックよりもダンパーの性能が活かされ、純正形状のローションビームスタビライザーの装着とあいまって、乗り味心地が僅かだけいい。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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