ホンダを支える大黒柱へと大きく成長した軽トールワゴン『N-BOX』と『N-BOXカスタム』。2017年に2代目となる新型が登場し、2021年にはマイナーチェンジが行われた。今回の改良では、エクステリア・インテリアのデザインを刷新。2トーンカラーの新スタイルも設定された
目次
- スタイル刷新で商品力さらにアップ、絶対王者に慢心なし
- 開発責任者「ナンバーワンブランドを更に進化」…2トーン専用のパッケージも
- 進化ポイントは「走り」「先進安全機能」「内外装デザイン」の3つ
- 進化ポイントは「走り」「先進安全機能」「内外装デザイン」の3つ
- パーキングブレーキの電動化まで踏み込まなかった理由
- ウイルスを99.8%除去する抗ウイルス用品も発売
- 競合ひしめく軽スーパーハイトワゴンクラス、アドバンテージはどこに?
- 「カスタム」のナンバープレート取り付け位置が変わったのはなぜか?
- 「買うなら次回もN-BOX」3人に2人が回答…ホンダ調べ
- 【試乗】実は一番の「推し車」と言ったら驚くだろうか…中谷明彦
スタイル刷新で商品力さらにアップ、絶対王者に慢心なし
ホンダは、軽トールワゴン『N-BOX』『N-BOXカスタム』をマイナーモデルチェンジし、12月25日に発売する。
N-BOXシリーズは登録車を含む新車販売台数で3年連続、軽四輪車新車販売台数は5年連続で1位を獲得。国内販売で絶対的な強さを見せつけている。今回のマイナーモデルチェンジでは、軽乗用車最大級の室内空間や、走り、燃費の良さはそのままに、内外装デザインを刷新するとともに、N-BOXの世界観を広げるコーディネートスタイルを追加するなど、商品の魅力を高めた。
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開発責任者「ナンバーワンブランドを更に進化」…2トーン専用のパッケージも
ホンダは12月24日、国内市場でのベストセラーカーである軽自動車の『N-BOX』をマイナーチェンジし、25日に売り出すと発表した。
N-BOXは2017年9月に2代目モデルが発売され、登録車を含む国内新車市場では17年度から20年度上半期まで3年半にわたって販売ナンバーワンを続けている。2代目の登場から3年余りが経過した今回の改良では、ノーマルタイプの「N-BOX」、スタイリッシュな「N-BOXカスタム」とも内外装を刷新し、併せてそれぞれにホイールや内装も専用仕様とした2トーンカラー車である「コーディネートスタイル」を新設している。
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進化ポイントは「走り」「先進安全機能」「内外装デザイン」の3つ
12月24日にマイナーチェンジを施し発表された、ホンダ『N-BOX』。その進化のポイントはどこにあるのだろうか。「走りがキビキビ。先進安全機能が向上。そして内外装のデザインが進化しました」と話すのは、開発責任者をつとめた本田技研工業ものづくりセンターの宮本渉氏だ。
走りの進化は、CVTの制御変更が最大のトピック。車速と加速Gの関係がリニアになるよう制御するとともに、エンジン回転と車速の上昇をリニアにリンクさせる「Gデザイン制御」によってアクセル開度に対する反応をより自然な感覚としている。さらに減速時にエンジンブレーキを強める「ステップダウンシフト」も新しい制御だ。
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パーキングブレーキの電動化まで踏み込まなかった理由
昨今、パーキングブレーキの電動化が急速に進んでいる。その波には軽自動車にも及び、ホンダでは『N-WGN』や『N-ONE』が搭載しているほか、スーパーハイトワゴンクラスでも日産『ルークス』や三菱『eKスペース/eKクロススペース』の一部仕様に設定されている。
そんななか12月24日にマイナーチェンジを受けた新型を発表したのがホンダ『N-BOX』。「N-WGNやN-ONEで採用したのだから電動パーキングブレーキ化されるのでは」という期待を込めた噂があったものの、実際にはその採用がなかった。従来通り駐車ブレーキは足踏み式となっている。
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ウイルスを99.8%除去する抗ウイルス用品も発売
ホンダは最量販モデル『N-BOX』の一部改良に合わせて、車内に浮遊しているウイルス飛沫を99.8%以上除去するエアコン用抗ウイルス用品を新たにデーラーオプション設定し、12月25日から販売を開始すると発表した。価格は7040円で、別途工賃がかかるという。
『くるますく』と名付けた抗ウイルス用品はエアコンのエアクリーンフィルターに重ねて装着することで、車内空間に浮遊しているウイルス飛沫を15分間のエアコン内気循環で99.8%以上取り込み、さらに付着したウイルスを24時間以内に99.9%以上減少させる効果があるという。
ウイルスを99.8%除去する抗ウイルス用品も発売 画像
競合ひしめく軽スーパーハイトワゴンクラス、アドバンテージはどこに?
ホンダ『N-BOX』が属する軽自動車スーパーハイトワゴンクラスは、国内でもっとも販売ボリュームのあるマーケットだけにライバルも多く、各車がしのぎを削っている。ライバルを具体的にいえば、ダイハツ『タント』、スズキ『スペーシア』、日産『ルークス』、そして三菱『eKスペース/eKクロススペース』である。
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「カスタム」のナンバープレート取り付け位置が変わったのはなぜか?
12月24日に発表された新型『N-BOX』。今回の新型はマイナーチェンジを受けたものだが、スタイリングは意匠がほとんど変わっていない標準車に対し、「カスタム」はフロントグリルやバンパーなど造形に変更が入っている。
そして注目は、ナンバープレートの取り付け位置。以前は全車とも運転席側にずらして取り付けられていたのだが、新型のカスタムは中央に変更されたのだ(標準車は従来通り)。果たして、そこにはどんな事情があるのだろうか? そもそも、ナンバープレートの取り付け位置はなぜ中央ではないのか?
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「買うなら次回もN-BOX」3人に2人が回答…ホンダ調べ
ホンダは軽自動車ユーザー1000人を対象にアンケート調査を実施。N-BOXユーザーはマイカーに対する満足度が高く、3人に2人が次もN-BOXを買いたいと考えていることが明らかとなった。
N-BOXシリーズは、登録車を含む新車販売台数で4年連続、軽自動車では6年連続でトップを獲得。今回の調査では、N-BOXユーザー500人とN-BOX以外の軽自動車ユーザー500人を対象に、クルマやライフスタイルに関する調査を行った。
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【ホンダの福祉車両への取り組み】車いす移動車など、介護車両も知ってほしい
運転補助装置は1976年に導入
ホンダは早くから福祉車両の開発に取り組み、販売するのも早かった。最初に市販化したのは1976年である。下肢が不自由な人が手だけで運転できる身障者用の運転補助装置付き(自操式)車両を初代『シビック』に搭載し、発売した。これが「Honda・テックマチック」システムだ。82年には手の不自由な人のための運転補助装置、「フランツ」システムを実用化している。
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【試乗】実は一番の「推し車」と言ったら驚くだろうか…中谷明彦
僕の「推し車」といえば、誰もがフェラーリやポルシェなどのスーパースポーツカーだと思うだろう。だが実はホンダの軽『N-BOX』が一番の推し車であり、中古車で2017年モデルを探していると聞いたら驚かれるだろうか。
「草履のサンダル」のような使い勝手のいい車
車は、「走る」「曲がる」「止まる」はもちろん、実用的で装備が良くて使い勝手がいいという条件を満たしてこそ、初めて道具として役に立つ。もちろんポルシェやフェラーリも好きだけれども、毎日の生活の中で足代わりとして本当に役に立つその「草履のサンダル」のような使い勝手のいい車といったらN-BOXなのだ。