ハマー EV、量産第一号車が250万ドルで落札…新車価格の22倍以上

エディション1は3モーターで1000hp

予想航続はシリーズ最長の563km

「エクストリーム・オフロード・パッケージ」を標準装備

エディション1はすでに予約完売

GMC ハマーEV のエディション1
GMC ハマーEV のエディション1全 16 枚

GMのGMCブランドは3月28日、『ハマーEV』(GMC HUMMER EV)の最初に導入されるモデル、「エディション1」の量産第一号車が、米国で開催された「バレットジャクソン・スコッツデールオークション」において、250万ドル(約2億7500万円)で落札された、と発表した。

写真:GMC ハマーEV のエディション1

およそ10年ぶりの復活となるハマーは、GMCブランドのEVピックアップトラックとして登場した。ハマーEVは、パワフルなEVパワートレインを搭載する高性能ピックアップトラックだ。

エディション1は3モーターで1000hp

米国仕様のハマーEVには、4タイプが用意される。このうち2021年秋、最初に発売されるのが、エディション1だ。エディション1に続いて、2022年秋に発売予定なのが「3X」、2023年春に発売予定なのが「2X」、2024年春に発売予定なのが「2」となる。

4タイプのハマーEVの中で、最も強力なのが、エディション1だ。エディション1には、3モーター+4WDの「e4WD」システムを搭載する。このシステムは、トルクベクタリング機能を備えており、最大出力1000hp、最大トルク1590kgmを獲得する。0~96km/h加速は、およそ3秒の性能を可能にしている。

0~96km/h加速およそ3秒の性能に貢献しているのが、「Watts to Freedom」と呼ばれるハマー独自のローンチコントロールモードだ。Watts to Freedomモードを選択することにより、EVパワートレインシステムの1000hpのパワーをフル活用し、加速するという。

Wattsto Freedomの準備段階では、インタラクティブコントロール、BOSE製スピーカーからのユニークなサウンド、アニメーション画面などにより、「カウントダウン」の感覚を伝える。走行安定性を高めるために、車高もおよそ50mm下がる。

予想航続はシリーズ最長の563km

一方、エディション1以外のモデルでは、モーターのパワーが抑えられる。3Xはエディション1と同じ3モーターながら、最大出力は800hp、最大トルクは1314kgm。2Xと2では、2モーターとなり、最大出力は625hp、最大トルクは1023kgmに抑えられる。

また、航続が最も長いのも、エディション1の特長だ。エディション1の予想航続は、最大563km。3Xと2Xは予想航続が最大483km、2は予想航続が最大402kmとなる。

エディション1のバッテリーの充電は、800ボルトのDC急速充電に対応する。出力350kWのDC急速充電ステーションを利用すれば、160km走行分のバッテリー容量を、およそ10分で充電することができる。

「エクストリーム・オフロード・パッケージ」を標準装備

エディション1の装備は充実している。「インフィニティルーフ」が標準装備された。これは、取り外し可能な透明なスカイパネルで、車両の前部の「フランク」(トランク)スペースに収納できる。ホワイトエクステリアに、ルナホライゾンの内装を組み合わせた。

エディション1は、オフロード向けの「エクストリーム・オフロード・パッケージ」も標準だ。18インチホイール、35インチのグッドイヤー「ラングラー・テリトリーMT」タイヤ、アンダーボディアーマー、ロックスライダー、アンダーボディカメラがセットされている。

米国市場でのベース価格も、エディション1が最も高い。4タイプの米国ベース価格は、エディション1が11万2595ドル(約1240万円)と唯一の10万ドル超え。一方、3Xは9万9995ドル(約1100万円)から、2Xは8万9995ドル(約990万円)から、2は7万9995ドル(約880万円)から、となる。

エディション1はすでに予約完売

このハマーEVのエディション1の量産第一号車が、米国で開催されたバレットジャクソン・スコッツデールオークションにおいて、250万ドル(約2億7500万円)で落札された。エディション1の11万2595ドルの新車価格に対して、22倍以上の高値落札となった。

オークションの収益の全額は、米国で退役軍人を支援する活動に取り組んでいる「トンネル・トゥ・タワーズ財団」に寄付される。なお、エディション1は米国で予約完売したが、現在、3X、2X、2の3モデルの予約は受け付けている。

《森脇稔》

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