【BMW 4シリーズ 新型試乗】「Mらしさ」はステアリングそのものにもある…丸山誠

Mモデルに迫る動力性能の「M440i xDrive」

Mらしさの要因はステアリングそのものにもある

4人乗りラグジュアリークーペとしても実用性が高い

BMW 4シリーズ 新型(M440i xDrive)
BMW 4シリーズ 新型(M440i xDrive)全 20 枚

Mモデルに迫る動力性能の「M440i xDrive」

BMW『4シリーズ』をベースにした「M440i xDrive」は、素晴らしい動力性能とエレガントさを兼ね備えたプレミアムクーペだ。

【画像全20枚】

最近のMシリーズは、アイコンでもあるキドニーグリルを縦に大きくレイアウトして迫力が一層高まっている。BMWのM社が手がけるスペシャルなマシンは、大きく分けて2つのタイプがあり、今回のM440iはMパフォーマンスモデルに位置づけられている。サーキットでの走行を重視するMモデルは、Mハイパフォーマンスモデルとなり、立ち位置が少し異なっている。

『M4クーペ』とスペックを比べるとパワー的には大人しめだが、M440iでも十分な動力性能を確保している。BMWが誇る直6ツインパワーターボエンジンは、最高出力387ps、最大トルク500Nmを発揮するためエレガントなクーペボディを軽々と加速させる。0-100km/h加速は4.5秒を達成しているから、Mモデルに迫る動力性能を発揮しているわけだ。

Mらしさの要因はステアリングそのものにもある

BMW M440i xDriveBMW M440i xDrive
低回転域からトルク感にあふれた加速感で、BMWの直6ならではの滑らかかつスポーティな吹き上がり感を堪能できる。このとき高回転域で直6らしいエキゾーストノートがドライバーの耳に届くのもじつに心地いい。けっして大げさなボリュームではないが、ドライビングしている実感を高めてくれるエレガントクーペらしい、いい音だ。

xDriveのため当然4WDだが、パワーをかけた状態でもステアリングに変なトルク感はまったくなく、FRのような雰囲気でドライブでき、路面条件が悪化しても4WDならではの安定感がある走りが魅力的だ。4WDでありながらFRのようなハンドリングを感じさせるのは、BMWらしい絶妙な味付けだといえる。

BMW 4シリーズ 新型(M440i xDrive)BMW 4シリーズ 新型(M440i xDrive)
Mらしいスポーティさを感じさせる要因はステアリングそのものにもある。例のように太いグリップのステアリングだが、切り出しからじつにスムーズで微妙なタッチを受けつけてくれる。さらにそこから切り込んでいくとステアリングレシオが速くなり、気持ちよくノーズをコーナーに合わせていける。このハンドリングのよさは交差点を曲がっただけでもわかる。

ステアリングを握っている部分を持ち替えないでも、スッと切り込んでいけば曲がって行ける。最近はバリアブルレシオを持つクルマも増えたが、どの場面でもクルマの動きと操舵感を一致させるのは難しいセッティングだが、BMWはこうしたフィールを実現しているモデルが多い。

4人乗りラグジュアリークーペとしても実用性が高い

また、スポーツドライビングでは大型のシート形状がバケットシートのように肩部分が張り出していて、ここで肩をうまく受けとめてくれるためステアリング操作が一層正確になる。こうした配慮がMパフォーマンスモデルならではだ。

BMW M440i xDriveBMW M440i xDrive
スポーツクーペだが、後席の着座感がいいのも特徴。比較的ボディが大きいため前席を倒せば開口部が大きいこともあって、クーペとしては乗降性がいい。当然だがドアの開口角度が制限される狭い駐車場では、後席への乗降は厳しい。低い位置にヒップポイントがあるため身長165cmの筆者なら十分なヘッドクリアランスが確保されていて、足元にも余裕があるため居住性はいい。フロントシートが大きいため前方視界はそれほどでもないが、サイドガラスの視界がよく、室内幅も大きいためまったく閉鎖感がない。

4人乗りのラグジュアリースポーツクーペとして見ても、実用性が高い仕上がりになっている。

BMW 4シリーズ 新型(M440i xDrive)BMW 4シリーズ 新型(M440i xDrive)

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

丸山 誠|モータージャーナリスト
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。自動車専門誌やウェブで新車試乗記事、新車解説記事などを執筆。先進安全装備や環境技術、キャンピングカー、キャンピングトレーラーなどにも詳しい。

《丸山 誠》

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