トヨタ GR 86、2.4リットルボクサーは228馬力…米国仕様を発表

0-96km/h加速は6速MTが6.1秒

ねじり剛性は従来型に比べて約50%向上

アルミ製ルーフパネルでさらなる低重心化

7インチのTFTディスプレイ

トヨタ GR 86(米国仕様)
トヨタ GR 86(米国仕様)全 14 枚

トヨタ自動車(Toyota)の米国部門は6月2日、『GR 86』の米国仕様車を発表した。

写真:トヨタ GR 86(米国仕様)

トヨタ『86』の2世代目モデルがGR 86だ。トヨタの最新スポーツカーは、「GR」のモデルラインナップを拡大するものであり、GR86は『GRスープラ』、『GRヤリス』に続く第3のグローバルGRモデルとなる。

0-96km/h加速は6速MTが6.1秒

2.4リットルに排気量を拡大した新開発の直噴水平対向4気筒ガソリン「D-4S」エンジンを搭載する。軽量コンパクトかつ低重心なエンジンという特長はそのままに、2リットルから2.4リットルへの排気量アップにより、動力性能を向上させた。

米国仕様の場合、最大出力は228hp、最大トルクは25.4kgm。従来型の205hp、21.5kgmから向上した。最大トルクの発生回転数は、従来型の6600rpmから、新型では3700rpmに引き下げられた。0~96km/h加速は、6速MTが7秒から6.1秒に、6速ATが8秒から6.6秒に短縮している。あわせてレスポンスを向上させ、高回転域までストレスなく伸びるフィーリングを追求した。トヨタ GR 86(米国仕様)トヨタ GR 86(米国仕様)

トランスミッションは6速MTと6速ATを用意する。6速ATには、ブレーキとアクセルの操作を感知して自動的に最適なギアにシフトするアダプティブコントロールが採用された。トルク容量も増加しており、クラッチディスクの数も増えている。

6速MTは、クラッチ容量とギア強度を高めるために、低粘度オイルとストラットベアリングを導入した。新設計されたローキャッチマニュアルギアボックスも採用している。

ねじり剛性は従来型に比べて約50%向上

新しいGR 86のボディサイズは、従来型とほぼ同じで、低重心FRパッケージを継承する。GR86では、全高とヒップポイントを低く抑え、さらなる低重心化と回頭性の向上が図られた。

街乗りから限界走行まで、どんな速度域でも走る楽しさを感じられるハンドリング性能を目標に掲げる。ボディ剛性を向上。とくにねじり剛性は、従来型に比べて約50%向上しており、よりシャープなハンドリングとステアリング性能を実現しているという。

ブレーキはフロントが11.6インチ、リアが11.4インチ。17インチ仕様のタイヤはミシュラン「Primacy HP」。プレミアムグレードは、鍛造ブラックの18インチホイールにミシュラン「Pilot Sport 4」タイヤを装着する。トルセンLSDや、フロントにスポーツチューニングされた独立マクファーソンストラット、リアにダブルウィッシュボーンサスペンションを採用している。トヨタ GR 86(米国仕様)トヨタ GR 86(米国仕様)

アルミ製ルーフパネルでさらなる低重心化

エクステリアは、ベルトラインから水平に通ったフェンダートップによって、FRらしい車両姿勢を表現した。水平に低く通ったアンダーボディとキャビン後部の絞り込みにより、ワイドなスタンスと低重心を表現する。フロントにはGRブランド専用の「ファンクショナル・マトリクスグリル」を装着している。

モータースポーツに参戦する86で導入された空力アイテムを採用した。操舵応答性や操縦安定性を向上させるため、エアアウトレットやサイドシルスポイラーなどを組み込んだ。また、フロントエアダクトやサイドロッカーパネルなどの機能的な空力コンポーネントも、モータースポーツ参戦のノウハウを生かして開発された。GR 86がクラス最高のハンドリングと安定性を実現するのに貢献しているという。

ルーフパネルにはアルミ素材を使用して、さらなる低重心化を図った。フェンダーのアルミ素材採用やフロントシート、マフラーなどの改良により、軽量化も果たしている。トヨタ GR 86(米国仕様)トヨタ GR 86(米国仕様)

7インチのTFTディスプレイ

インテリアは、水平に構成されたインパネとスイッチなどの操作系を最適配置し、運転に集中できる空間を目指した。メーターには、7インチのTFTディスプレイを採用する。水平対向エンジンのピストンの動きをモチーフにしたオープニングアニメーションは、走行前の高揚感を演出するのが狙いだ。

デジタルディスプレイには、ノーマル、スポーツ、トラックの3種類の表示モードが切り替えられる。トラックモードでは、ドライバーはギア、エンジン回転数、水温、油温をリアルタイムで読み取ることができる。

水平に配置されたインストルメントパネルには、シルバーのトリムダイヤルを備えた LCD トグルディスプレイが装備された。パドルシフト付きの本革巻きステアリングホイール(ATのみ)や本革巻きパーキングブレーキハンドル、シフトブーツも採用している。

サイドボルスター付きのスポーツフロントバケットシートは、ドライバーをしっかりとホールドする。プレミアムグレードでは、革張りのスポーツシートとアルミペダルを装備する。このシートは、レザーのアクセントが付いたアルカンターラで装飾されており、キャビンにはシルバーのアクセントが配されている。

《森脇稔》

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