ルノー、新型商用燃料電池車を2021年内に欧州発売へ…新合弁を設立

ルノー・マスター Z.E.ハイドロジェン 現行型(参考)
ルノー・マスター Z.E.ハイドロジェン 現行型(参考)全 5 枚

ルノーグループ(Renault Group)は6月3日、新型商用燃料電池車の2021年内の発売に向けて、新たな合弁会社の「HYVIA」を設立した、と発表した。

HYVIAは、水素燃料電池技術を手がけるプラグパワー社と折半出資で設立された。HYVIAという社名は、水素を意味する「HY」と、ラテン語で道路を意味する「VIA」を組み合わせたもので、低炭素モビリティへの新たな道を切り開くという目標を表現している。

LCVなど商用車カテゴリーの燃料電池車には、航続の拡大と水素補給時間の短縮が求められている。HYVIAの本社と研究開発チームは、ルノーグループとプラグパワー社の相乗効果を最大化するために、フランスのルノーグループの小型商用車エンジニアリング&開発センターとともに置かれる。

HYVIAが市場に投入する新型燃料電池車は、ルノーの主力商用車のひとつ、『マスター』がベースとなり、2021年内にルノーグループのフランス・バチイイ工場で組み立てを開始し、2021年末までに欧州市場で発売される予定だ。水素充填と充電ステーションの整備も行われる。

マスターベースの新型燃料電池車には、3種類が用意される。商品の輸送に適したバン仕様と、架装モデルのベースとなるシャシーキャブ仕様、乗客を輸送するミニバス仕様だ。HYVIAの水素技術は、ルノーの電動車向け「E-TECH」テクノロジーを補完するという。およそ3分の急速充電で、航続を500kmまで延ばす、としている。

《森脇稔》

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