まさに実用車の鑑! 歴代『ゴルフ』のワゴンを振り返る【懐かしのカーカタログ】

VWゴルフ・ワゴン(初代)
VWゴルフ・ワゴン(初代)全 18 枚

最新「ヴァリアント」の日本導入が間近のようだが、今回は改めてVW『ゴルフ』に設定された実用車の鑑のような歴代ワゴンモデルを振り返ってみたい。

初代(1995年)

VWゴルフ・ワゴン(初代)VWゴルフ・ワゴン(初代)
『ゴルフ』が3世代目の時に初めて登場したのがこのモデル。ハッチバックモデルとは2475mmのホイールベースは共通で、全長が320mm長く、伸ばされたリヤオーバーハングにラゲッジスペースが設けられた。容量は466~1425リットル(VDA測定法)。全幅はまだ1695mm。

VWゴルフ・ワゴン(初代)VWゴルフ・ワゴン(初代)
リヤサスペンションはハッチバックと同じトーションビームで、ストラットを天地入れ替えるようにしてラゲッジ容量を確保。ガソリンタンクはハッチバック+5リットルの60リットル。後席ドアは専用のデザインだった。

2代目(2000年)

VWゴルフ・ワゴン(2代目)VWゴルフ・ワゴン(2代目)
クリーンなデザインと上質感を一段と高めた4世代目の『ゴルフ』をベースに誕生したのが、この2代目ワゴン。本国にはセダンの『ボーラ』のワゴン版(ヴァリアント)もあった。ホイールベースはハッチバックと共通の2515mmで全長は+245mmの4400mm、全幅は1735mmに。

VWゴルフ・ワゴン(2代目)VWゴルフ・ワゴン(2代目)
ラゲッジスペースは460~1470リットル。床下にも収納スペースが用意された。ブルーというよりパープルに近い色のメーター照明(指針は赤)、MDデッキなども採用。

3代目(2007年)

VWゴルフ・ヴァリアント(3代目)VWゴルフ・ヴァリアント(3代目)
VWゴルフ・ヴァリアント(3代目)VWゴルフ・ヴァリアント(3代目)
5世代目『ゴルフ』がベースで、このモデルから車名が「ヴァリアント」に。“あの”ワッペングリルも採用された。ホイールベースは2575mm。全幅は1785mmに拡大された。直噴エンジンのFSI、ダウンサイジングターボの1.4リットルTSIエンジン、ダブルクラッチのDSGなども投入された。ラゲッジスペース容量は505~1495リットル。

4代目(2009年)

VWゴルフ・ヴァリアント(4代目)VWゴルフ・ヴァリアント(4代目)
VWゴルフ・ヴァリアント(4代目)VWゴルフ・ヴァリアント(4代目)
基本的に3代目の大幅改良版だったのが、この4代目。外観ではフロント回りが、ワッペングリルから後の7型『ゴルフ』にも通じるシャープなデザインに改められた。当然、ラゲッジスペース容量は3代目と共通の505~1495リットル。エンジン&パワートレインはTSIとDSGの採用が推し進められ、1.4リットル+シングルチャージャーおよびツインチャージャー(DSGは7速)と2リットル+シングルチャージャーを設定。

5代目(2014年)

VWゴルフ・ヴァリアント(5代目)VWゴルフ・ヴァリアント(5代目)
7型をベースにしたモデル。先代に対し全長+30mmの4575mmに、全幅は+15mmの1800mmに。ホイールベースは2635mmで、これは先代+60mmの数値。ラゲッジスペースは先代+100リットルの605~1620リットルとなり、後席はシングルフォールド式。スライディングカバーは3段階にスライド位置が調節可能。

VWゴルフ・ヴァリアント(5代目)VWゴルフ・ヴァリアント(5代目)
搭載エンジンは1.2リットルまたは1.4リットルのシングルチャージャーにDSGの組み合わせ。DCC(アダプティブシャシーコントロール)、XDS(電子制御式ディファレンシャルロック)、ドライビングプロファイルといった機能も投入された。派生車として最低地上高を165mmに高めた「オールトラック」も登場した。

VWゴルフ・オールトラックVWゴルフ・オールトラック

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る