ほんとに暑いですね。レスポンス読者に怖い話を持ち寄ってもらいました。みんなで涼しくなりましょう。コアラのマーチさんが某トンネルを通ったときの体験談です。読まなかったことにした方がいいかも。
………………
19歳の学生の頃です。父が中古の〇〇〇〇(車名。投稿では明記)を買ってくれたので、アルバイトに使っていました。午後2時ごろ1人で運転中、大雨が降りそうな暗雲がたちこめてヘッドライトをつけており、〇〇〇トンネル(投稿では明記)に入った瞬間に、それは起きました。
トンネル内の両サイドに雨だれの染みがあったのですが、それがなんとなく人影に見え気味悪いと思った瞬間、助手席に人が座ってました。助手席のガラスに自分が写ったのだろうと、確認のためにもう一度助手席を見たら、輪郭が白く光る男性が座っています。で、そんなばかなと下を見たら足までありました。
そこまでは冷静だったのですが、前を向いた瞬間から、全身が震えハンドルが切れない、足が動かない状態。でもトンネルを出たら左カーブ。必死に右手で右足を持ち上げブレーキに乗せ、押し付けながら全身の力を込めて左にハンドルを切り、路肩に車を乗り上げました。当時の車はマニュアルトランスミッションなのでエンジンがガクンと止まると、私はそのまま目をつむって出て行ってくれと祈り、5分くらいたって目を開けたら空は晴れていました。
アルバイトの会社に戻り皆に報告しましたが、こんな真昼に、幽霊が出るわけないと馬鹿にされました。そんな中、ただ1人が信じてくれ「ア~、〇〇〇トンネルでしょ。あそこの上にはお墓があるし、事故多発地帯でカーブを曲がり切れずに亡くなった人が多く、昔から出るという噂があったから、私は信じるよ」の一言に、背筋がゾ~ッとしました。
すぐに新車に買い替えましたが、数年は、そこを通れませんでした。両手を太ももに乗せた男性を今でも忘れませんが、年をとったせいか二度と見無くなってホッとしています。幽霊をよく見る人は不幸をしょい込み早死にすると聞いており、〇〇(親族。投稿では明記)もよく見ると話していましたが、早死にしました。もし見ることがあっても、無視して見なかったことにした方が良いようです。
【怪談2021】
林道のコーナーの老婆
白いセダンに5人乗って噂のスポットに
踏切にいた白髪の老婆