[サウンドチューニング 実践講座]ベーシック…トーンコントロール、少しの操作で聴きやすさUP!

『ダイヤトーンサウンドナビ』(三菱電機)の、「トーンコントロール」の操作画面。
『ダイヤトーンサウンドナビ』(三菱電機)の、「トーンコントロール」の操作画面。全 1 枚

カーオーディオでは、チューニング機能を駆使するという楽しさも満喫可能だ。当連載では、その実践方法を具体的に紹介していこうと試みている。現在はベーシックな機能の使い方を解説している。今回は「トーンコントロール」をクローズアップする。

ここまで「バランス」と「フェーダー」について解説してきたが、どんなメインユニットにも搭載されている超基本機能といえばもうつ「トーンコントロール」がある。

これはいわば2バンド、または3バンドの「イコライザー」とも捉えられるが、「イコライザー」のような細やかな調整は行えない。何せ、2バンドタイプの場合には“トレブル(高音)”と“バス(低音)”、この2つしか調整できず、3バンドタイプでもそこに“ミッド(中音)”が加わるのみだ。ちなみに、人間の可聴帯域は20Hzから20kHzまであり、これは音程でいうと10オクターブ分に相当する。そんな広い範囲の音をわずか2つか3つのツマミだけでコントロールしようというのだから、ざっくりとした調整しか行えなくて当然だ。

と思いきや、実は案外使える。まず、高音のきらびやかさを増強したいときには“トレブル”を少々上げ、低音のパワー感をブーストさせたいときには“バス”を少々上げてみよう。それだけでもそこそこ聴き心地が変わってくる。気分に応じて操作してみよう。

そしてさらには、以下のような局面でも力を発揮する。特に、大きな音量で音楽を聴いているときに役に立つ。例えば、大音量で聴いていると高音が耳に付くことがある。高音は刺激が強くもあるので、音量を上げたときにそれが耳障りに感じられることもあるのだ。そんなときには“トレブル”をちょっと下げてみよう。そうすると、結構聴きやすくなる。

また、大きな音量で聴くとドア内部の鉄板がビビりがちとなる。そんなときは“バス”を少々下げてみよう。そうするとビビリ音を多少なりとも抑制できる。というのも、鉄板をビビらせるのは主に低音成分だ。スピーカーの裏側から発せられる音エネルギーの中でも低音が悪さをしがちなのだ。しかし“バス”をちょっと下げれば、ドアの内張りパネル内でのビビリ音の元となる低音エネルギーを少なくできる。

また、ビビリ音がはっきりと聞こえていない場合でも、大きな音量で聴いているときには試しに“バス”を少し下げてみよう。耳につくほど鉄板がビビっていなくても微細に共振している場合、それが知らず知らずのうちに音を濁していたりもする。しかし“バス”を下げるとそんな微細な共振をある程度抑制できたりもする。するとS/Nが上がり、音がクリアに聴こえてくる。

なお「トーンコントロール」は他の使い方もできる。それについては次回に説明する。乞うご期待。

少しの操作で聴きやすさUP! 「サウンドチューニング」実践講座 Part1 ベーシック編 その4 「トーンコントロール」の使い方

《太田祥三》

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