ジャガー XE、48Vマイルドハイブリッド+スポーティ仕様…2022年型を欧州発表

「R-DYNAMIC BLACK」グレードを設定

48Vマイルドハイブリッドの燃費は20.8km/リットル

最新の「Pivi Pro」インフォテインメントシステム

ジャガー XE の2022年モデル
ジャガー XE の2022年モデル全 9 枚

ジャガーカーズは8月25日、ジャガー『XE』(Jaguar XE)の2022年モデルを欧州で発表した。

ジャガーXEは2014年秋、パリモーターショー2014で初公開された。中型セダン/ワゴンの『XF』の下に位置するジャガーの新しい小型スポーツセダンがXEだ。BMW『3シリーズ』、メルセデスベンツ『Cクラス』、アウディ『A4』、レクサス『IS』など、欧州Dセグメント・プレミアムカー市場に参入するために開発された。

「R-DYNAMIC BLACK」グレードを設定

2022年モデルには、「R-DYNAMIC BLACK」グレードを設定する。「R-DYNAMIC SE」をベースに、ブラックパック、ブラックホイール、トランクリッドスポイラー、ブライトメタルベダルなど、ブラックで引き締めたエクステリアに仕上げられた。

2022年モデルのR-DYNAMIC BLACK のボディカラーには、フィレンツェレッド、ブルーファイヤーブルー、アイガーグレイ、サントリーニブラックに加えて、新色のオストゥーニホワイトが用意されている。

R-DYNAMIC BLACKのインテリアは、シートにクリケットボールをモチーフにしたステッチを配した。これは、英国のクラフトマンシップを感じさせるのが狙いという。

48Vマイルドハイブリッドの燃費は20.8km/リットル

このR-DYNAMIC BLACK を含めて、2022年モデルでは、直噴2.0リットル直列4気筒ターボディーゼル「インジニウム」エンジンに、48Vのマイルドハイブリッド技術を搭載する。このマイルドハイブリッドシステムは、エンジンにベルト一体型スタータージェネレーター「BiSG」を組み込み、減速やブレーキング時のエネルギーを回収し、トランク床下の48Vのリチウムイオンバッテリーに蓄える。バッテリーに蓄電されたエネルギーが、加速時にエンジンをアシストする。より洗練されたレスポンスの高いストップ/スタートシステムも可能にしている。

直噴2.0リットル直列4気筒ターボディーゼル+48Vマイルドハイブリッドは、最大出力204ps、最大トルク43.8kgmを獲得する。このエンジンには、可変ジオメトリターボチャージャーテクノロジーを採用する。低回転域では、ターボチャージャーのベーンが回転して、排気ガス流量を引き上げて圧力を高め、迅速なトルクレスポンスと加速を可能にする。高回転域では、ターボチャージャーのベーンが開き、最大の排気ガス流量を確保して、ピークパワーを獲得する。

0~100km/h加速は7.3秒。欧州複合モード燃費は20.8km/リットル、CO2排出量は127g(いずれもWLTP計測)の環境性能を実現している。ジャガー XE の2022年モデルジャガー XE の2022年モデル

最新の「Pivi Pro」インフォテインメントシステム

2022年モデルには、10インチのセンタータッチスクリーンを通じてアクセスできるジャガーの最新「Pivi Pro」インフォテインメントシステムを装備する。その下側には、「Pivi」テクノロジーを搭載した5.5インチのタッチスクリーンが配された。2つの多機能LEDロータリーコントローラーを使用して、車両の機能などを直感的に操作できる。

12.3インチのHDインタラクティブドライバーディスプレイは、ドライバーが重要な情報に素早くアクセスできるように、視認性の高いグラフィックとカスタマイズ可能なレイアウトを持つ。ターンバイターンのナビゲーションやデジタルメーター、各種メディア、フルスクリーンナビゲーションマップを表示できる。ヘッドアップディスプレイも用意されている。

インフォテインメントシステムは、Appleの「CarPlay」を標準装備しており、Bluetoothを介して2台のスマートフォンを同時に接続できる。グーグルの「AndroidAuto」とBaiduの「CarLife」も、市場によって標準装備される。

無線通信でソフトウェアをアップデート

Pivi Proには瞬時の起動を可能にするために、専用の電源があり、ドライバーがステアリングホイールを握るとすぐに利用できる。これは、ジャガーの新世代車両アーキテクチャー、「EVA 2.0」によって可能になった。

2022年モデルには、「Software-Over-The-Air(SOTA)」機能が採用される。ソフトウェアは無線通信でアップデートされ、常に最新のソフトウェアを利用できる。

Pivi Pro接続は、組み込みのデュアルSIM機能によって提供される。2つのLTEモデムにより、パフォーマンスを損なうことなく、ストリーミングメディアやSOTAアップデートのダウンロードなどの複数の機能を同時に実行できるようにしている。

《森脇稔》

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