BMW、8シリーズ のアートカーを2022年に発表…少量限定販売

1975年に始まったBMWアートカー

アーティストのジェフ・クーンズと12年ぶりのコラボ

530hpツインターボの「M850i xDrive」がベース

BMW8シリーズ・グランクーペのアートカーの市販バージョン、THE 8 X JEFF KOONS
BMW8シリーズ・グランクーペのアートカーの市販バージョン、THE 8 X JEFF KOONS全 15 枚

BMWは9月4日、アーティストのジェフ・クーンズと協力して、『8シリーズグランクーペ』のアートカーを2022年2月、米国ロサンゼルス初公開すると発表した。その市販バージョンを、少量限定のコレクターズエディションとして、発売する予定だ。

1975年に始まったBMWアートカー

BMW8シリーズ・グランクーペのアートカーの市販バージョン、THE 8 X JEFF KOONSBMW8シリーズ・グランクーペのアートカーの市販バージョン、THE 8 X JEFF KOONS「BMWアートカー」は、レーシングカーのドライバーでアートに造詣の深いフランス人、エルヴェ・プーランとBMWモータースポーツ社の創始者であるヨッヘン・ニーアパッシュが共同で企画したもの。1975年にプーラン氏が所有するBMWのレーシングカーのデザインをアレクサンダー・カルダーに依頼したことをきっかけに誕生した。

それ以降、世界中の著名な芸術家19人が、それぞれの時代のBMWをデザインした。BMWアートカーには、アレクサンダー・カルダーのBMW 『3.0 CSL』(1975年)、マイケル・ジャガマラ・ネルソンのBMW 『M3』(1989年)、ケン・ドーンのBMW M3(1989年)、加山又造のBMW『535i』(1990年)、エスター・マフラングのBMW 『525i』(1991年)、ジェフ・クーンズのBMW 『M3 GT2』(2010年)、ジョン・バルデッサリのBMW 『M6 GTLM』(2016年)などがある。

いずれも異質な芸術表現で、アート、デザイン、テクノロジーの文化的、歴史的な発展を反映したものとなっている。

BMWグループは、世界的に有名な団体やアーティストとパートナーシップを組み、文化の支援と促進に取り組んでいる。相互の尊重と好奇心を通じて、BMWは物理的にも仮想的にも、文化を通じて世界中の人々を結びつけている。BMWは異次元のメディアを探求することで、アートの物理的な限界を押し広げることを目指している。

アーティストのジェフ・クーンズと12年ぶりのコラボ

BMW8シリーズ・グランクーペのアートカーの市販バージョン、THE 8 X JEFF KOONSBMW8シリーズ・グランクーペのアートカーの市販バージョン、THE 8 X JEFF KOONSBMWは、アーティストのジェフ・クーンズと協力して、8シリーズグランクーペのアートカーを2022年2月、米国ロサンゼルス初公開する予定だ。ジェフ・クーンズのBMWアートカーは、2010年のM3 GT2以来、およそ12年ぶりとなる。

8シリーズグランクーペのアートカーの市販バージョンは、「THE 8 X JEFF KOONS」と命名された。正確さや洗練さ、クラフトマンシップを具現化したもので、車体には285時間かけてマルチレイヤー塗装が施される。表現力豊かで印象的なデザインは、ブルー、シルバー、イエロー、ブラックなど、11種類のエクステリアカラーを組み合わせている。

THE 8 X JEFF KOONSは、1週間あたり2台のみが生産される予定。マルチカラーのインテリアは、ハイエンドの素材、上質な革、エディションのエンブレムが装備され、カップホルダーの蓋にはアーティストのサインが添えられる。

シートは、BMW Mカラーの赤と青で仕上げられる。エネルギッシュでパワフルなデザインには、ポップアートの要素と、スポーティな8シリーズグランクーペに敬意を表する幾何学パターンが施されるという。

530hpツインターボの「M850i xDrive」がベース

BMW 8シリーズ・グランクーペの「M850i xDrive」BMW 8シリーズ・グランクーペの「M850i xDrive」THE 8 X JEFF KOONSのベースとなるのは、8シリーズグランクーペの「M850i xDrive」グレードだ。直噴4.4リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。Mパフォーマンスのツインパワーターボテクノロジーを導入しており、力強い出力特性を実現する。

最新版では、ターボチャージャー、直噴システム、熱シールドおよび冷却システム、イグニッション、エンジンエレクトロニクスなど、各所に改良が施された。フラップ制御式スポーツエキゾーストシステムが、官能的なサウンドを発するという。

このエンジンは最大出力530hp/5500~6000rpmを獲得する。最大トルクは76.5kgm/1800~4600rpmで、幅広い回転域で最大トルクを得られる特性とした。0~100km/h加速は3.7秒、最高速は250km/h(リミッター作動)の性能を備えている。

8速スポーツAT「ステップトロニック」は、ギア比の幅を拡張するとともに、制御システムを最適化した。これにより、走行状況に応じたシフトタイミングがより正確かつ俊敏になり、効率性や快適性が向上しているという。さらに、マニュアル操作によるシフトチェンジ用に、ステアリングホイールにはパドルスイッチが標準装備されている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 直前予想! 日産のフラッグシップSUV『パトロール』にNISMOが登場、日本に来る?
  3. VW『ゴルフGTI』50年の歴史で最強、325馬力の「EDITION 50」発表
  4. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  5. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る