ブガッティ『チェントディエチ』、気温45度での耐熱テスト完了…320km/hでの走行も

ブガッティの創業110周年記念モデル

シロンをベースにEB110のモチーフを取り入れたデザイン

最大出力1600hpの8.0リットルW16気筒+4ターボ

新設計ボディやガラス製エンジンカバーなどの耐熱性能を確認

ブガッティ・チェントディエチ の耐熱テスト
ブガッティ・チェントディエチ の耐熱テスト全 22 枚

ブガッティは10月14日、世界限定10台を生産する新型ハイパーカー、『チェントディエチ』(Bugatti Centodieci)の耐熱テストを米国アリゾナ州で完了した、と発表した。

【画像全22枚】

ブガッティの創業110周年記念モデル

チェントディエチは、ブガッティの創業110周年記念モデルであり、ブガッティが1990年代に生産した『EB110』へのオマージュとして開発される。車名のチェントディエチとは、イタリア語で110を意味している。

EB110は1991年に発表され、ブガッティブランドの復活を印象づけたスーパーカーだ。EB110には、パワーアップ版として「SS」が用意されていた。車名のSSとは、「スポーツ・ストラダーレ」の略だ。3.5リットルの排気量を備えたV型12気筒ガソリンエンジンに、4個のターボチャージャーを組み合わせ、最大出力611psを獲得していた。6速MTを介して、0~100km/hを3.2秒で駆け抜けるというスーパーカーだった。

EB110は、イタリアのカンポガリアーノで生産された。ブガッティの元オーナーのロマーノ・アルティオーリは、ブガッティを創業したエトーレ・ブガッティの生誕109年の1990年9月15日、イタリアに工場を開設した。そしてアルティオーリは翌1991年、エトーレ・ブガッティの110歳の誕生日に、スーパースポーツカーのEB110を公開した。ブガッティ・チェントディエチブガッティ・チェントディエチ

シロンをベースにEB110のモチーフを取り入れたデザイン

ブガッティによると、チェントディエチの開発と設計に関しては、多くの技術的課題に直面したという。EB110は1980年代後半に開発されており、非常にフラットで、くさび形の古典的デザインが特徴だ。一方、チェントディエチのベース車両の『シロン』は、複雑なエアロダイナミクスフォルムを備えており、シロンベースでEB110のようなデザインを構築することに苦労したという。

チェントディエチのフロントには、馬蹄形のラジエーターグリルを装着した。新開発のフロントスポイラーは、フロントバンパーの3分割エアインテークに似合うようにデザインされた。ノーズは非常に低く、象徴的なブガッティホースシューは、低いノーズに合わせて小型化された。これらのデザイン要素により、EB110のモチーフを再現しているという。LEDデイタイムランニングライトを組み込んだヘッドランプは、スリムなデザインが特長だ。

ボディサイドでは、BピラーのCラインが、シロンよりも大幅にコンパクト化された。5つの丸型エアインサートを、ダイヤモンドの形で配置した。W16気筒エンジンの冷却に、充分なエアインテークを備えている。ブガッティ・チェントディエチブガッティ・チェントディエチ

最大出力1600hpの8.0リットルW16気筒+4ターボ

チェントディエチのミッドシップに搭載されるパワートレインは、シロンの8.0リットルW16気筒+4ターボがベースのエンジンだ。オイルクーラーに吸気口を追加することにより、エンジンの冷却性能を引き上げるなどの専用チューンを受けた。最大出力は1500hp/6700rpmから、1600hp/7000rpmに、100hp向上している。

トランスミッションは7速デュアルクラッチ「DSG」で、駆動方式は4WDだ。チェントディエチはシロンに対して20kg軽量化されており、0~100km/h加速2.4秒、0~200km/h加速6.1秒、0~300km/h加速13.1秒の性能を発揮する。最高速は380km/h(リミッター作動)に到達する。

チェントディエチは10台のみを、フランス・モルスハイムで、ハンドメイドで組み立てる計画だ。価格は800万ユーロ(約10億6000万円)だが、10台は完売している。2022年から納車を開始する予定だ。ブガッティ・チェントディエチブガッティ・チェントディエチ

新設計ボディやガラス製エンジンカバーなどの耐熱性能を確認

ブガッティは、このチェントディエチの耐熱テストを米国アリゾナ州で完了した。耐熱テストは、アリゾナ州ツーソンの標高およそ2800m、気温45度という山岳地帯で行われた。炎天下でエアコンを全開にし、封鎖された道路を約320km/hで走行した。

ブガッティのエンジニアは、開発のすべての段階において、電気系や無線周波数、空調、給油プロセスなどの主要なシステムを何度もチェックする。チェントディエチには、200個のセンサーが装備されており、現場のエンジニアとドイツ・ヴォルフスブルクの開発チームにデータを送信する。

また、開発チームは、内装のコンポーネントと車体パーツの熱による膨張などをチェックした。新たに設計されたボディやガラス製のエンジンカバーなどの耐熱性能を、気温45度以上の環境で確認した、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ タンドラ で走行160万km…顧客にサプライズプレゼント
  2. ピックアップトラックの荷台に、積載型キャンピングキャビン「INFINITY 01」発表…Moon Star Export
  3. スズキ、『ジムニー シエラ GOZEL』初公開へ…6月14日「ジムニーサンライト2026」
  4. 日産『プリメーラ』、EVで約20年ぶりに復活…フィリピンモーターショー2026
  5. 8月から車検が変わる…ヘッドライトの「黄ばみ」に注意! DIYよりプロに相談
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. ホンダ「2026ビジネスアップデート」…次世代HV15車種投入、2029年度営業利益1兆4000億円
  2. インモールドコーティングコンソーシアム設立、型内塗装の国内普及めざす…武蔵塗料と岐阜多田精機
  3. ダイフク、520億円の成長投資でマザー工場再開発とドイツ企業買収…2030年に売上高1兆円へ
  4. ボルボカーズ、2028年以降の車両にアプティブのGen 8レーダー採用へ…悪天候や複雑な市街地でも高精度センシング
  5. 中国勢にも対抗する競争力のあるSDV開発に必要なものとは…アステモサイプレモス 木村篤仁氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る