ヴァレオ、自動運転向けオープンソースデータ公開…魚眼カメラでの撮影は初

ヴァレオが公開した自動運転向けオープンソースデータ「WoodScape」。魚眼カメラで撮影
ヴァレオが公開した自動運転向けオープンソースデータ「WoodScape」。魚眼カメラで撮影全 1 枚

ヴァレオ(Valeo)は11月15日、自動運転のためのコンピュータービジョンの研究を次のレベルに引き上げることを目指して、初のサラウンドビュー魚眼カメラによるオープンソースデータセットの「WoodScape」を公開した、と発表した。

WoodScapeは、欧州を走行した複数のヴァレオ車両によってキャプチャされた1万を超える画像で構成されている。これらの車両には4台のサラウンドビュー魚眼カメラを搭載し、セマンティックセグメンテーション、深度推定、2Dオブジェクト検出、ビジュアルオドメトリ、モーションセグメンテーション、汚れ検知、ンドツーエンドのドライビングなど、さまざまなタスクのためのアノテーションを使用している。

ヴァレオによると、狭視野カメラからのデータセットでは利用できるものがあるが、公開されている広範なマルチタスクのサラウンドビュー魚眼カメラデータセットは存在しないという。さらに、公開された自動車のデータセットのほとんどが、3つまたは4つのタスクでのリサーチに制限されている。

自動運転の研究における最も大きな課題の1つは、知覚システムが車両の周囲の物体を分類できるように、完全にラベル付けされ、人間が注釈を付けた充分な関連データを取得することにあるという。WoodScapeは、この課題への対処に役立つ、と自負する。

ヴァレオは、自動運転の鍵となる360度の検知を可能にする魚眼カメラを製造している。WoodScapeの名称は、1906年に初めて魚眼カメラを発明したロバート・ウッド氏にちなんでいる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る