祝創立150周年! ピレリが日本の冬に特化した新たなスタッドレスタイヤを発表

ピレリジャパン 代表取締役社長 フィリッポ・シブラリオ氏
ピレリジャパン 代表取締役社長 フィリッポ・シブラリオ氏全 19 枚

ピレリは2022年6月10日、在日イタリア大使館でコンパクトカー、中・大型セダン、ミニバン、SUVに向けたスタッドレスタイヤのNEWモデル「ICE ZERO ASIMMETRICO(アイス・ゼロ・アシンメトリコ)」の製品発表会を開催。併せて、同社の創立150周年を祝福した。

ピレリは1872年年1月28日に、「G.B.Pirelli&C.」としてミラノで誕生。当初は伝動ベルトやバルブ、絶縁体など、蒸気機関や鉄道用の産業用工具、そして機械に関連するさまざまな製品を中心に生産活動を開始し、玩具、スポーツ用ボール、レインコートや様々な小物などの消費財、さらには電気伝送ケーブルにまで生産の幅を広げていった。

現在は世界有数のタイヤメーカーとして名を馳せるピレリが、二輪車用タイヤの生産を開始したのは1890年。その後1901年には自動車用タイヤの生産も開始し、紆余曲折を経て、現在は3万人を超える従業員を抱えるイタリアを代表する大企業へと成長。今年は、同社にとって創立150周年という記念すべき年となる。

そんな記念すべき年に同社が発表した新製品が、「ICE ZERO ASIMMETRICO」。ドライビングの正確性や、危険を伴う氷雪路面における安 全性が確保されたスタッドレスタイヤだ。

日本の非常に厳しい冬のニーズに対応するために開発され、冬季における安全で快適なドライブのために、降雪地域に住むコンパクトか らミニバン、SUV までの幅広い車のドライバー向けて設計されたという。

従来の3Dサイプをさらに進化させ、トレッドブロックの剛性を向 上させた新3Dサイプと、通常の2Dサイプを組み合わせたハイブリッドトレッドブロックが採用 され、優れたアイスブレーキ性能を発揮。スクエアブロックとダブルサイド・トゥ・サイドグルーブの採用による新たなトレッドパターンにより、氷雪路やウェット路面など、幅広い路面状況に対応することが可能となった。

さらに、革新的な可塑剤コンセプトを用いた新しいコンパウンドも採用され、雪、氷、ウェットなど、冬のあらゆるコ ンディションでのグリップ力も向上されている。 ほかにも、ロングステイポリマーを採用したデュラブル ソフトコンパウンドは経年劣化が起こりにくい特徴を持っており、より長いパフォーマンスを実現。低温時でも作用し、気温が低く過酷な条件の冬の朝晩でも即時に安全性を発揮すると説明されている。

発表会に登壇した同社代表取締役社長フィリッポ・シブラリオ氏は、この新製品について「日本はピレリにとって重要な市場です。弊社は40年以上にわたって日本で事業を展開しており、今後も投資を継続していく予定です。そして我々は、最新の技術に基づき、日本の冬特有の厳しい条件を考慮して開発された新しいウィンター商品を設計しました。このウィンター商品は、氷上及び雪上での高いブレーキ性能を備えたものです。」と、日本の冬に特化した製品であることを強調した。

そんなICE ZERO ASIMMETRICO のサイズ展開は、15インチから20インチまでの合計44サイズ。2022年7月より順次発売予定で、価格はオープンとなっている。

また、ピレリ創立150周年を記念するイベントは、2022年を通して世界各国で様々な形で行われており、記念日である1月28日には、世界4か国をつないだカウント ダウンを開催。それを皮切りに、Formula1をはじめとするモータースポーツのスポンサーシップにおけるシーンや文化イベントなどでも、様々な祝福コンテンツが用意されるとのことである。


《先川知香》

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