近鉄橿原線の「医大新駅」が前進…八木西口駅の廃止を前提とせず

「医大新駅」と引き換えに廃止が取り沙汰されていた近鉄橿原線の八木西口駅。
「医大新駅」と引き換えに廃止が取り沙汰されていた近鉄橿原線の八木西口駅。全 1 枚

奈良県の荒井正吾知事は7月20日に開かれた定例会見で、近畿日本鉄道(近鉄)橿原(かしはら)線の「医大新駅」問題について記者の質問に答えた。

これは、奈良県橿原市内にある奈良県立医科大学と同付属病院の移転に伴ない、荒井知事の発案により構想されたものだが、新駅予定地のおよそ800m北には橿原線の八木西口駅があり、近鉄は新駅設置の場合、これを廃止する意向を示していた。

対して橿原市は併設を求めて八木西口駅の廃止に難色を示し、2015年から奈良県も交えて3者で存続へ向けた協議を進めていたが、膠着状態が続いていた。

しかし、2023年4月1日の実施を予定している近鉄の運賃改定へ向けて7月14日に行なわれた公聴会では、近鉄側から「医大新駅」について八木西口駅の廃止を前提にしないということが文書で示されたという。

これについて荒井知事は「併設でもいいというのは驚くべき変化でございます」と述べた上で、「併設ということになりますと、効率的な運行ということはある程度少しはできるかもしれませんし、医大のキャンパスの移転が今、工事が始まっておりますので、そのキャンパス跡地の病院と南側のキャンパスが移動すると運動場が移動しますので、新駅の前にまちができます」として、新駅周辺のまちづくりへ向けて意欲を示した。


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