ドゥカティ『ストリートファイターV4』に2023年型、扱いやすさを増した「Fight Formula」

2022年以降のパニガーレV4のアップデートを適用

排気量1103ccのV4エンジンは最大出力208ps

新しいパワーモードは4種類

ドゥカティ・ストリートファイター V4 S の2023年モデル
ドゥカティ・ストリートファイター V4 S の2023年モデル全 10 枚

ドゥカティ(Ducati)は10月20日、「ドゥカティワールドプレミア2023」の第5回目「エピソード5」において、『ストリートファイターV4』の2023年モデルを初公開した。

◆2022年以降のパニガーレV4のアップデートを適用

ストリートファイターV4は、「Fight Formula」のコンセプトをさらに進化させたバイク。2023年モデルのアップデートは、『パニガーレV4』ファミリーの進化に伴うものだ。パニガーレV4からフェアリングを取り外し、高くワイドなハンドルバーを装着した。

重量は178kgに抑えられ、最大出力208psを発生する「デスモセディチ・ストラダーレ」エンジンを搭載した。バイプレインウィングや最新世代のエレクトロニクスパッケージも特徴になる。

2023年モデルでは、2022年以降のパニガーレV4に導入されたすべてのアップデートが施されている。これらの数値は、新しいキャリブレーションとエグゾーストシステムによって達成され、ワインディングロードをより楽しく走ることができる、と自負する。

◆排気量1103ccのV4エンジンは最大出力208ps

ストリートファイターV4には、排気量1103ccのデスモセディチ・ストラダーレエンジンが搭載されている。ユーロ5規制に適合したこのV型4気筒エンジンは、最大出力208ps/1万3000rpmを発生する。ネイキッドモデルとしては、ハイパワーなエンジンになるという。

最大トルクは12.5kgm/9500rpmで、パニガーレV4とほぼ同じ数値とした。専用のエンジン制御マッピングにより、パフォーマンスを公道で安全に活用することができる、と自負する。

ライディングの快適性を向上させるために、新しいエンジン・マネージメント・ストラテジーが採用された。都市部と郊外における6速ギアでの走行時(最大140km/h)に、エグゾーストシステムのバルブを閉じることにより、静粛性が向上している。さらに、エンジン右側にはパニガーレV4のクラッチカバーが装着された。乾式クラッチとクラッチカバープロテクションを、簡単に取り付けることができるという。

◆新しいパワーモードは4種類

ドゥカティ・パニガーレV4と「V4 S」用に開発された新しいパワーモードロジックを採用している。デスモセディチ・ストラダーレエンジンには、専用のキャリブレーションが施されている。

パワーモードは、「フル」、「ハイ」、「ミディアム」、「ロー」の4つのモードから構成されている。フルとローモードが新たに設定された一方で、ハイとミディアムモードでは、新しいストラテジーを採用している。

フルパワーモードでは、1速ギアを除いて電子制御システムが介入しないため、エンジンの潜在能力を最大限に引き出すことができる。フルパワーモードは、デフォルト設定ではどのライディングモードにも関連付けられていないため、ライダーが手動で選択する必要がある。ミディアムとハイパワーモードでは、6つのギアのそれぞれに専用のキャリブレーションを備えた新しいライド・バイ・ワイヤ・マップ管理システムが開発された。スロットルを開いた際に、常に最適な推進力を得ることができるという。

ストリートファイターV4専用のキャリブレーションにより、ライダーが必要とするトルク値と実際に提供されるトルク値の相関関係が、より自然なものになっているという。その一方で、ローパワーモードは、公道やグリップの低い路面でライディングするために考案されたもので、エンジンの最大出力を160psに制限して、扱いやすいスロットルレスポンスを追求している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  4. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  5. フランス最後の『ジムニー』はレトロ感マシマシな限定デザインが魅力[詳細画像]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る