村田製作所がWi-Fi方式の乗員検知センサ開発を加速、置き去り防止や健康状態把握…オートモティブワールド2023

村田製作所ブース(オートモーティブワールド2023)
村田製作所ブース(オートモーティブワールド2023)全 8 枚

クルマが電動化されることにより、従来型の自動車産業の枠組みが変わり、消えていく企業もあれば新規に参入する企業もある。村田製作所はどちらかと言えば新規に自動車産業に参入してきた企業である。

同社が自動車産業の市場をターゲットに本格参入したのは、2012年に車載営業部を創設した頃から。元々セラミックに強い会社で電装関係は得意分野だったことから、当時からEnvironment (環境)、Infotainment (情報とエンターテインメントの融合)、Safety (先進安全)の3点に力点を置いた製品展開をはじめていた。

今回、オートモーティブワールド2023に出展した同社は「In-Car」「Out-Car」「Devices」「Topics」の4つのテーマでブースを構成していた。ここでは「In-Car」に展示された開発中の2つの製品を紹介する。

昨年、幼稚園の送迎バスの車内で置き去りにされた園児が死亡するという痛ましい事故が話題になった。同社はこうした事故を防ぐ目的で「車室内モニタリングシステム」を開発している。


《中村 孝仁》

中村 孝仁

中村孝仁(なかむらたかひと)|AJAJ会員 1952年生まれ、4歳にしてモーターマガジンの誌面を飾るクルマ好き。その後スーパーカーショップのバイトに始まり、ノバエンジニアリングの丁稚メカを経験し、さらにドイツでクルマ修行。1977年にジャーナリズム業界に入り、以来45年間、フリージャーナリストとして活動を続けている。また、現在は企業やシニア向け運転講習の会社、ショーファデプト代表取締役も務める。

+ 続きを読む

アクセスランキング

  1. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  2. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  3. 日本とは違う『カローラセダン』に「GRスポーツ」が登場、ステアリングもGRがチューニング
  4. フォード『ブロンコ』が60周年、初代をオマージュした記念パッケージが登場
  5. ホンダ『シビック』の顔が変わる! 英国版のグリルとバンパーが新デザインに
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る