自動運転と電動化を支えるTIの技術を実演デモで紹介…人とくるまのテクノロジー展2023

日本TIブース(人とくるまのテクノロジー展2023)
日本TIブース(人とくるまのテクノロジー展2023)全 16 枚

日本TIは、人とくるまのテクノロジー展2023にてプラティカルなデモ展示を展開した。一枚壁で緩やかに仕切りながら、ADASやインフォテイメントなどユーザー・インターフェースに特化した一面と、トラクション・インバータやBMS、車載充電器といったドライブトレーンに割いたもう一面という、配置ごと間口を最大限に広げたブース配置も巧みだった。

まず前者のADAS&インフォテイメント側で目を引いたのは、最新鋭マイコンによるビジョンプロセッシングと分析の実演。実際にドイツとおぼしき一般公道を走行する画像を、パートナー企業であるSTRAD VISIONの解析アプリに読み込ませるというデモだ。ここで使われていたのは「TDA4AL」というエントリーモデル相当のマイコン。じつは隣に並べられ、8機のカメラ映像をプロセッシングしていた「TDA4VH-Q1」の方がハイエンドに相当する。

今やコンパクトカーや軽自動車といった低価格帯クラスにまで、ACCをはじめとするADAS機能の搭載は進んでいるが、既存の単眼カメラと独自アルゴリズムによるワンストップ・サービスでは車種別の設定やパラメーター変更が難しく、むしろ多くのセグメントにまたがって多数の車種を扱うOEMやティア1ほど障壁になる。そこで自前のノウハウ蓄積とパラメーターを活かした変更が可能なオープンソース系が注目されており、空冷フィンの本体をもつ低価格なエントリーモデルによって、シングルカメラ映像をSTRAD VISIONでビジョンプロセッシングした実装サンプルがデモされていたのだ。ADASの実装&開発コストを抑制する流れとは逆に、冷却ファン付のハイエンドモデルは、車体に設置されるカメラ点数の増加と自動運転レベル3以上への対応を睨んでいる。複数カメラのローに近い映像入力を淀みなく映し出す様子が、肝要なのだ。


《南陽一浩》

南陽一浩

南陽一浩|モータージャーナリスト 1971年生まれ、静岡県出身。大学卒業後、出版社勤務を経て、フリーランスのライターに。2001年より渡仏し、パリを拠点に自動車・時計・服飾等の分野で日仏の男性誌や専門誌へ寄稿。現在は活動の場を日本に移し、一般誌から自動車専門誌、ウェブサイトなどで活躍している。

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