VW随一のホットな「Rシリーズ」、その原点『R32』のカタログは意外にもクールだった【懐かしのカーカタログ】

VWゴルフ R32 初代、当時のカタログ
VWゴルフ R32 初代、当時のカタログ全 8 枚

今年、日本導入20周年記念特別仕様車が導入された『ゴルフ』の高性能ライン、“R”シリーズ。そこで今回は、Rシリーズの最初のモデルだった『R32』をカタログで振り返ってみたい。

VWゴルフ R32 初代、当時のカタログ

◆3.2リットルV6&4WDの特別なゴルフだった

VWゴルフ R32 初代、当時のカタログVWゴルフ R32 初代、当時のカタログ

Rシリーズの初代に当たるモデルはR32と呼ばれ、日本市場にはゴルフ5登場の前年、ゴルフ4が熟成極まった2003年に投入された。2ドアと、追って4ドアの順で導入されたが、少量の販売台数(確か2ドア300台、4ドア400台といったレベル)は、瞬く間に完売の人気ぶりだった。

写真のカタログは最初の2ドアのもの。メインのゴルフ・シリーズとは別仕立てでR32専用に用意されたカタログだったが、中身はシンプルな構成で、国産の高性能車にみられるような、写真や図版をタップリと用いてメカニズムを解説・紹介しているページはとくにない。筆者は未確認だが、おそらく各ページのデザイン、構成は本国のカタログも同様だったのではないか。

VWゴルフ R32 初代、当時のカタログVWゴルフ R32 初代、当時のカタログ

とはいえ改めて目を通すと、2ページ目の全面を使った文面の中で、エンジンの紹介がされている。R32が搭載する狭角3.2リットルV6エンジンについて「シリンダーヘッドを新たに開発するなど、吸排気システム全体にわたり新設計。6,250rpmまでスムーズに吹け上がり、177kW(241ps)ものパワーを生み出します。さらに2,800rpmの低回転域から320N・m(32.6kgm)の最大トルクを発生し、6,000rpmの高回転域でも、そのトルクの90%近くを維持するという幅広いトルク特性を獲得。0→100km/h加速わずか6.6秒というハイパフォーマンスを実現」と記されている。

VWゴルフ R32 初代、当時のカタログVWゴルフ R32 初代、当時のカタログ

ほかのページでは、4MOTIONと呼んだ4WDシステムの採用、専用チューンのESP、20mmローダウンサスペンションを始め、前後ベンチレーテッドディスクブレーキ、15本スポークデザインのアルミホイール、225/40R18インチタイヤなども文面で紹介。ケーニッヒ社製スポーツシートを始めとした装備類にもサラッと触れている。

2本出しマフラーほか、専用のエクステリアデザインは、前後各1点の外観写真をご覧ください……というふうになっており、なかなかクールな仕上がりのカタログだった……そんな印象だ。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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