円上昇、NY市場で一時141円台、自動車株も全面安[新聞ウォッチ]

トヨタ・プリウス
トヨタ・プリウス全 2 枚

年の瀬も半ばに差し掛かり、円買い・ドル売りが加速している。

12月7日の東京市場は、1ドル=144円台半ばをつけて、わずか1日たらずで約5円も、円高が進行したことになる。さらに、ニューヨーク外国為替市場では、対ドルの円相場は一時、1ドル=141円台に上昇。141円台をつけるのは8月上旬以来、約4か月ぶりという。

円高進行の背景には、日本銀行が近く金融緩和策の変更に踏み切るとの観測から、荒い値動きとなっているとみられている。

きょうの各紙も「円上昇、一時144円台後半、植田総裁発言受け」などと取り上げているが、植田和男総裁が、国会で「年末から来年にかけて一段とチャレンジング(挑戦的)になる」と発言。首相官邸で岸田首相と会談後にも「(岸田首相に)賃金が持続的に来年も上がるかどうか、こうしたあたりを点検していきたいと話した」とも伝えている。

一方、12月7日の東京株式市場でも日経平均株価は反落し、前日比587円安の3万2858円となった。下げが目立ったのが海運などの景気敏感株だが、円買い・ドル売りが進んだ影響で、自動車関連株も全面安。

このうち、今年の「日本カー・オブ・ザ・イヤー」に『プリウス』が選ばれたトヨタ自動車は前日比で終値32.5円安、ホンダも30.5円安、スバル45.0円安、日産自動車10.5円安など軒並み下げていた。この先も円買い・ドル売りが進めば、 “好決算”の業績見通しに影響を及ぼすことにもなりそうだ。

2023年12月8日付

今年の車「プリウス」(読売・8面)

●リニア有識者会議、JR東海の環境対策「適切」静岡県同意見通せず(読売・8面)

●米EV優遇中国産を除外、充電池の鉱物日本勢、戦略見直しも(朝日・9面)

●交通安全守り笑顔で年越し、宇賀なつみさん一日練馬署長に(毎日・18面)

●自家用車タクシー容認へ、講習受講で2種免許不要、政府方針(東京・7面)

●円上昇、一時144円台後半「チャレンジングに」植田総裁発言受け(日経・3面)

●中古車競売価格、5カ月ぶり上昇、11月0.1%高(日経・21面)

《福田俊之》

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