フェラーリは6月21日、イタリアの新工場「eビルディング」の稼働を開始した、と発表した。
この新工場は、内燃エンジン車、ハイブリッド車、そしてフェラーリ初のEVを生産する予定だ。フェラーリは収益の質を重視する戦略に基づき、生産の柔軟性を高めるためにこの工場を設立した。内燃機関、ハイブリッドエンジン、新しい電動モーターの生産と開発が一つの建物で行われることで、既存のマラネロ施設内での生産活動を効率的に再編成できる。
eビルディングは最先端技術を備え、高電圧バッテリー、電動モーター、アクスルなどの電気部品も生産する。この施設は、屋根に設置された3000枚以上のソーラーパネルから1.3MWの電力を生成し、年内に再生可能エネルギーのみの使用に切り替わる予定だ。
また、エネルギーと雨水の再利用に関する最先端のソリューションも採用されており、バッテリーとモーターのテストに使用されるエネルギーの60%以上が蓄電器に回収され、新しいプロセスに再利用される。