「メダリスト」初登場の3代目『ローレル』は4ドアハードトップに注目【懐かしのカーカタログ】

日産ローレル(3代目・C230)当時のカタログ
日産ローレル(3代目・C230)当時のカタログ全 11 枚

初代『ローレル』は、『セドリック/グロリア』に次ぐハイオーナーカーの草分けとして1968年に登場した。そして「ゆっくり走ろう」のコピーでおなじみだった2代目を経て、1977年1月に登場したのがこの3代目(C230)である。

日産ローレル(3代目・C230)当時のカタログ日産ローレル(3代目・C230)当時のカタログ

この3代目では、ハードトップが1、2代目までの2ドアハードトップはそのままに、330型セドリック/グロリアに倣った4ドアハードトップが追加されたのが注目だった。サッシュレスと呼ばれるセンターピラーのない構造で、カタログ写真でも、サイドウインドゥを降ろした状態のカットが大きく扱われている。

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スタイリングは独立した立派なフロントグリルに4灯ヘッドランプを組み合わせたマスクと、なだからな傾斜をもち、後方がらみると丸みを帯びた輪郭のリヤウインドゥが特徴。立派なデザインだったが、全長4525mm、全幅1685mmと今の感覚からすれば小振りにもみえる。

日産ローレル(3代目・C230)当時のカタログ日産ローレル(3代目・C230)当時のカタログ

さらに1978年11月のマイナーチェンジでヘッドランプが丸型から角型になり、フロントグリルも大胆なブロックパターンに変更されるなどフェイスリフトを実施。この時に2.8リットル車と2リットル車の最上級グレードとして登場したのが、いかにも輝かしいネーミングの「メダリスト」である。

日産ローレル(3代目・C230)当時のカタログ日産ローレル(3代目・C230)当時のカタログ

同仕様はオートエアコン、4スピーカーサウンドシステム、オートエアコンなどが標準装備された、いわゆる豪華仕様だった。搭載エンジンはまだL型の6気筒が主力で、ほかに4気筒の1.8リットルとして2プラグのZエンジンを設定、ほかに2リットルディーゼルが用意された。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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