米ボリンジャーモーターズの新型EVトラック、初めて顧客向けに納車

新型EVトラックを初めて顧客向けに納車した米ボリンジャーモーターズ
新型EVトラックを初めて顧客向けに納車した米ボリンジャーモーターズ全 1 枚

米国の商用EVメーカーのボリンジャーモーターズは、初めて顧客向けに電動トラックを納車した、と発表した。

同社は2025年モデルのボリンジャー『B4』のシャシーキャブ5台を、テネシー州のナカラートトラックセンターに納車した。この取引により、ボリンジャーモーターズは約80万ドルの売上を計上している。

納入された5台のうち4台は、ナカラートトラックセンターが商用車の顧客向けに販売する予定だ。残りの1台は、同社が13か所ある東部、南東部、中西部の拠点間での部品配送に使用するという。

ボリンジャーB4シャシーキャブは、クラス4に分類される全く新しい電気商用トラックだ。事業者や車両改造業者からの意見を取り入れ、ゼロから設計された。特徴的なシャシー設計により、158kWhのバッテリーパックと主要コンポーネントを保護し、商用市場で比類のない性能と安全性を追求している。

2025年モデルのB4シャシーキャブの価格は15万8758ドルに設定された。さらに、インフレ削減法に基づくクリーン車両税額控除により、1台あたり4万ドルの控除が適用可能だ。

ボリンジャーモーターズは過去数か月で多くのマイルストーンを達成している。9月16日の生産開始、CARB認証取得、FMVSS適合、EPA適合証明書の取得などが挙げられる。また、モメンタムグループへの145台、ドーリングフリートマネジメントへの70台、エンバイロチャージへの50台など、大口受注も獲得している。

さらに、ディーラーやサービスセンターとしてTECイクイップメント、アフィニティトラックセンター、ナカラートトラックセンター、ヌストラック&イクイップメント、ラフォンテーンオートモーティブグループを追加。バッテリーパックの供給元としてミシガン州ノバイのOur Next Energyと提携し、B4シャシーキャブの完全保証も提供している。

ボリンジャーモーターズは2015年にロバート・ボリンジャーによって設立された米国企業で、本社はミシガン州オークパークにある。クラス4から6の全電動商用シャシーキャブトラックを開発している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 第3世代e-POWERの日産『キャシュカイ』が無給油で英国縦断! その実力に日本導入への期待高まる
  2. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
  3. 30年ぶりの快挙!ランチア『イプシロン ラリー4 HF』、欧州選手権で初勝利
  4. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  5. 日産『リーフ』新型、米国EV最安値の約440万円から…今秋発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る