日本製鉄は1月6日、米国のUnited States Steel Corporation(USスチール)買収に対する不当介入の是正を求め、2件の訴訟を提起したと発表した。
1件目の訴訟は、コロンビア特別区連邦控訴裁判所に提起された。この訴訟では、買収に関する大統領の命令および対米外国投資委員会(CFIUS)の審査について、米国憲法上の適正手続およびCFIUS審査に関する法定手続要件の違反、ならびに違法な政治的介入への異議を申し立てている。日本製鉄は、大統領の命令およびCFIUS審査の無効を求めている。
2件目の訴訟は、米国ペンシルバニア州西部地区連邦地方裁判所に提起された。この訴訟では、クリーブランド・クリフス社、同社CEOのロレンソ・ゴンカルベス氏、および全米鉄鋼労働組合(USW)会長のデビッド・マッコール氏を相手取っている。