日立建機、次世代マルチブーム油圧ショベルを3月発売へ…運転席からフロント部分の交換が可能

日立建機の中型油圧ショベル マルチブーム仕様機KMC400P-7
日立建機の中型油圧ショベル マルチブーム仕様機KMC400P-7全 3 枚

日立建機は、次世代型の中型油圧ショベル「KMC400P-7」を3月から日本国内向けに販売開始すると発表した。この新型機は、オペレーターが運転席に座ったまま数分間でフロント部分(ブーム・アーム)の交換が可能な革新的な設計を特徴としている。

次世代型の中型油圧ショベル「KMC400P-7」

KMC400P-7は、最大運転質量4万7600kgのマルチブーム仕様機で、1台の油圧ショベルを人の手を介さずにスピーディーに複数の仕様に変更できる。これにより、より効率的な作業を実現し、現場の安全性や生産性の向上に寄与する。主に建築物や基礎などの解体工事での需要が見込まれている。

本機の特長として、運転室(キャブ)が最大30度まで上方に傾けられるため、高所作業も快適に行えることが挙げられる。また、クローラー幅を拡縮できる設計により、作業負荷や装着するフロントに合わせて安定した車体姿勢を維持できる。

さらに、ブームシリンダーを3本仕様にすることで、同クラスの油圧ショベルと比べてブームリフト力を強化し、生産性向上にも貢献する。従来モデルでは人の手で油圧配管を着脱してフロントの交換作業を行っていたが、KMC400P-7では「完全油圧式クイックカプラ」を採用し、この作業を自動化した。

日立建機グループは、ドイツのKTEG GmbHが開発したKMC400P-7を2021年9月から欧州で販売している。国内の大都市圏や地方都市での再開発による需要が見込まれることから、2024年5月に発売したアタッチメント着脱システムP-Line(ピーライン)に続いて、施工現場のプロセスを最適化するソリューションとして日本市場向けに展開する。

《森脇稔》

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