住友ベークライトが自動車向け新素材、リグニン変性樹脂を商業化…世界初

固形ノボラック型リグニン変性フェノール樹脂
固形ノボラック型リグニン変性フェノール樹脂全 1 枚

住友ベークライトは、非可食バイオマス由来原料であるリグニンを活用した「固形ノボラック型」リグニン変性フェノール樹脂の販売を開始した。

フェノール樹脂は「液状レゾール型」と「固形ノボラック型」に大別され、特に「固形ノボラック型」は自動車分野での利用が中心。今回の商業化は世界初であり、バイオマス率の向上や用途展開を進め、GHG削減や資源循環に貢献することを目指す。

近年、プラスチックの環境負荷への関心が高まり、資源循環やGHG排出削減が求められている。特にリサイクルが難しい用途では、化石資源由来原料を再生可能なバイオマス由来原料に転換することが有効とされる。住友ベークライトは、2010年以前からリグニンの利用に関する研究を進め、NEDOの委託事業を通じて技術開発を行ってきた。


《森脇稔》

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. 話題の日産の新型セダン『N7』がお目見え! 日本導入に期待せざるを得ない…ジャパンモビリティショー2025
  3. シトロエンの超小型EV『アミ』、初のマットブラック仕様「ダークサイド」登場…約157万円から
  4. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  5. ルノー『クリオ』新型、フランスで受注開始…約350万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る