英国に拠点を置くソフトウェア企業のFocalPointは、世界的な大手半導体企業のSTMicroelectronicsとの戦略的提携を発表した。
この提携により、自動車メーカーは自動運転車の安全性を高める鍵となるGNSS(全地球測位システム)の信頼性と精度を向上させることが可能になる。
FocalPointは、Supercorrelation技術を搭載したS-GNSS Autoソフトウェアを、STの高性能マルチコンステレーション対応Teseoデバイスに統合する。この組み合わせにより、ビル群の間や森林の道路など、従来のGNSSシステムが苦手とする環境においても、測定精度が最大4倍、位置精度が最大3倍向上することが確認されている。
GNSSは先進運転支援システム(ADAS)の重要なコンポーネントだが、信号干渉の影響で精度が低下する課題があった。S-GNSS Autoは、このような困難な条件下でもGNSSを信頼性の高い高性能センサーに自動的に変換する。これにより、自動車メーカーはハンズフリー運転の運用範囲を安心して拡張できるようになる。