これぞ上質な大人のセダン、初のモデルチェンジで大きく進化した2代目アウディ『A6』【懐かしのカーカタログ】

アウディ A6(2代目)当時のカタログ
アウディ A6(2代目)当時のカタログ全 10 枚

アウディ『A6』は前身の『100』時代に、4代目の後期モデルから100に代わり与えられた名称だった。そしてA6として初めてのモデルチェンジを受け、登場したのが、A6としては2代目にあたるこのモデルだ。

2代目アウディ『A6』当時のカタログ

初出は1997年3月のジュネーブショー。何といっても衝撃的だったのは、そのスタイリングで、フロントからリアに向かって綺麗な弧を描くルーフライン、サイドウインドゥグラフィックは、その後のアウディ各車にも引き継がれた重要なデザイン要素。

また『TT』にも似た丸みを帯びたリヤエンドや、バンバーの高い位置から下をブラックとしたカラーリングも特徴的だった。0.28のCd値を得た、アッパーミドルクラスのセダンとして極めて斬新なデザインは目を惹いた。

インテリアの質感の高さにも注目された。筆者はまさに登場時のジュネーブショー会場で室内に乗り込み、インパネ、ドアトリムなどの精緻な作り込みを肌で実感したが、これぞ上質な大人のセダンと感心したことをよく覚えている。

またセダンを追いかけて登場したワゴンボディのアバントも、ラゲッジスペースはキメの細かなカーペットで覆われ、クラス相応の上質な設えになっていた。

当初には2.4リットル、2.8リットルの2つのV6・5バルブエンジンを搭載。いずれも5速ATのティプトロニックの組み合わせ。もちろんフルタイム4WDクワトロシステムも用意された。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  2. 「めっちゃカッコよくない?」無限仕様の新型『プレリュード』が話題に、SNSではホイールにも「たまらない」の声
  3. アイシンが明かす、トランスミッションの膨大な経験値とノウハウが電動化を主導する理由
  4. メルセデスベンツ、全固体電池搭載『EQS』で1205km無充電走行を達成
  5. 『GRヤリス』の空力&冷却性能を約50万円で大幅進化!「Aero performance package」発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る