2026年現在、自動運転は二通りの道筋が既定路線として見えてきた状況だ。ひとつはレベル4のロボタクシー、もうひとつはパーソナルカーにおけるレベル2++、つまり一般道を含めたハンズオフ運転支援機能だ。
このような状況のなか、日本発のスタートアップ「ティアフォー(TIER IV)」は、独自の戦略を着実に進めている。CES 2026の会場で、株式会社ティアフォー 創業者 兼 代表取締役CEOである加藤真平氏に聞いた。
◆E2Eとルールベースのハイブリッド“レベル4+”
自動運転の技術トレンドは、従来のルールベース(事前にプログラミングされた判断と制御)から、AIが入力から出力までを一貫して担うエンド・ツー・エンド(E2E)へとシフトしつつある。このような技術トレンドを加藤氏は冷静に分析する。
「ウェイモやバイドゥなど、ロボタクシーで先行しているプレイヤーは、いわゆるトラディショナルな(ルールベースの)自動運転でここまで来ています」
「現在テスラがテキサスで実施している、E2E技術をベースとしたロボタクシーの実証実験は、その意味で注視する意味があります。もしこれが上手く行くのであれば、E2Eをベースとしたロボタクシーにトレンドが移っていく可能性はあります」
「E2E技術を導入することで、エリアに縛られない走行が可能になりますが、ロボタクシーは地域の足としての公共性を担うため、極めて高い安全性が求められます。そこで、ルールベースの自動運転システムが周囲を固めることで、衝突を回避する設計を担保するハイブリッドな自動運転技術、いわば“レベル4+”とも言うべきものに最終的には移行していくと思います」
「もちろん、今の時点でE2E技術をベースにしたロボタクシーに適切なのかどうかは議論がありますし、トップランナーであるテスラのチャレンジを1年ほどはきちんと結果を見ていくべきだと思います」
◆Alpamayoをすでに実装
このCES 2026で発表され、大きな話題になっていたNVIDIAの自動運転AI開発プラットフォームAlpamayo(アルパマヨ)についても、加藤氏の所感を聞いた。



