SDV・ADAS・脱レアアース・二輪EV、アステモが描く次世代モビリティの5つの柱…人とくるまのテクノロジー展2026

アステモ(人とくるまのテクノロジー展2026)
アステモ(人とくるまのテクノロジー展2026)全 13 枚

電動パワートレインからドライブトレイン、IoVプラットフォームやクラウドと連携したクロスドメインシステムや二輪車向け技術まで、先進的モビリティに欠かせない領域で独自のテクノロジーで存在感を放つアステモ。

人とくるまのテクノロジー展2026では、おもに5つのプロダクト&ソリューションを打ち出してきた。

◆IoVプラットフォームとデジタライゼーション:「乗るほどに自分好みになる車」を実現するSDVの進化ループ

ソフトウェアが創出する価値を担保するのは、無論IoV(インターネット・オブ・ヴィークル)プラットフォームに基づくデジタライゼーションだ。アステモならびに一昨年にデジタライゼーション子会社として派生したサイプレモスは、「車とクラウドの連携によるデジタル進化基盤」を掲げ、SDVとはソフトウェアのみならずクラウドサービスとの連携として、それらのコンポーネントとなる要素技術を推し進める。端的にいってそれは、

1. 乗り手と車の情報を収集して分析と連携、
2. 車載もしくはクラウドのAIでデジタルコンサルティングによる、仮想レベルでの創生、
3. OTAでECU互換の実行環境レベルでの更新、

というループだ。具体的なユーザーメリットとしては、「乗るほどに車が自分好みになること」が挙げられる。ただし新たな機能の車両への実装は、例えばサブスクリプション段階で必要な機能だけを選んで不必要な機能はオフロード可とすることで、車両上のキャッシュを一方的に重たくせずに、進化ループを確立できるという。

アステモ(人とくるまのテクノロジー展2026)

◆ECU単体の軽量化から始めるサイプレモスの「リアル視点」

こうした実装と運用のループで成立するエンジニアリングが、ITとAIとオートモーティブをまたぐサイプレモスの事業といえる。車のクラウド連携やクロスドメイン統合が取り沙汰されて久しいが、ECU単体は生産時から数年は固定のハードウェア。ECU単体の最適化という「モビリティの進化ループ内での軽量化」に最初から取り組んでいる点に、独自のリアル視点があるだろう。

《南陽一浩》

南陽一浩

南陽一浩|モータージャーナリスト 1971年生まれ、静岡県出身。大学卒業後、出版社勤務を経て、フリーランスのライターに。2001年より渡仏し、パリを拠点に自動車・時計・服飾等の分野で日仏の男性誌や専門誌へ寄稿。現在は活動の場を日本に移し、一般誌から自動車専門誌、ウェブサイトなどで活躍している。

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