フェラーリにクラッチペダルが復活、ATとMTの“いいとこ取り”な『12チリンドリ マヌアーレ』限定発売へ

「マヌアーレ・バイワイヤ」を採用したフェラーリ 12チリンドリ マヌアーレ
「マヌアーレ・バイワイヤ」を採用したフェラーリ 12チリンドリ マヌアーレ全 20 枚

フェラーリは7月3日、限定モデル『12チリンドリ マヌアーレ』を発表した。生産台数は限定1499台だ。デュアルクラッチトランスミッション(DCT)の利点を維持しながら、アナログなマニュアル操作の感覚を再現する「マヌアーレ・バイワイヤ」の搭載が目玉だ。

【画像全20枚】

フェラーリが自社開発した「マヌアーレ・バイワイヤ」システムは、ギアレバーとクラッチ・バイワイヤペダルを組み合わせた新しいマニュアル操作システムで、マニュアルモードとオートマチックモードの両方で走行できる。

マニュアルモードは前進6速とリバースで使用可能。ステアリングホイールのパドルシフトは廃止され、ギアレバーとクラッチペダルによる操作に集約された。これはフェラーリとして長年ぶりの決断であり、ドライバーの操作に対する“儀式的な感覚”を重視した設計思想を反映したものだ。

フェラーリ 12チリンドリ マヌアーレフェラーリ 12チリンドリ マヌアーレ

ギアレバーは高強度鋼の中央回転ブロックを中心に構成され、重量は3.5kg未満。センサーと高度なキネマティック機構を備え、ギアの同期・締結・解放の各フェーズにおける機械的な負荷を再現する。ギアが正しく入らない場合は機械的にロックがかかる仕組みも持つ。

クラッチペダルはペダルの踏み込み量をデジタル変換し、DCTのクラッチパックに伝達する。プリロードスプリング・カム・ローラーからなるアナログ機構により、従来のマニュアルギアボックスと同様の踏力特性を再現。クラッチ操作のタイミングが合わない場合はエンストやショックが発生するなど、本物のマニュアル車に近い挙動を示す。

12チリンドリ マヌアーレのパワートレインは、自然吸気6.5リットルV12エンジンを搭載し、最高出力830cv、最高回転数9500rpmを発揮。最高速度は340km/h超、0~100km/h加速は約3.0秒を実現する。

フェラーリ 12チリンドリ マヌアーレフェラーリ 12チリンドリ マヌアーレ

インテリアでは、センタートンネルコンソール・ギアレバー・ノブ・ゲートシフター・ペダルが一新された。ゲートシフターはリバースを左上に配置した6速パターンを採用し、アルミ製の丸型ノブにはバックライト付きのギア表示が組み込まれている。ゲートシフターのスチールプレートには、音叉の形をしたアノダイズドアルミの彫刻が施されている。

エクステリアでは、フロントスプリッターとリアウイングにピンストライプ仕上げを採用し、フェラーリ『365 GTB4』へのオマージュを表現。サイドバッジにはレーザー刻印のロゴが入り、専用5スポーク鍛造ホイールやアルミ製ドアシルも設定される。

1499という生産台数は、1947年に製造されたフェラーリ初の12気筒エンジンの排気量(1499cc)に由来する。

フェラーリ 12チリンドリ マヌアーレフェラーリ 12チリンドリ マヌアーレ

ボディカラーはロッソ・ルビーノ(ローンチエディション)をはじめ、アルジェント・ニュルブルクリンク、ネロ・デイトナ、ロッソ・ディーノ、ジャッロ・モンテカルロ、ヴェルデ・ツェルトヴェーク、ブルー・ポッツィなど25色から選択可能。シートはコンフォートとレーシングの2タイプを用意し、テイラーメイドのレザーやアルカンターラによる内装カスタマイズにも対応する。

アフターサービスとして、7年間の正規メンテナンスプログラムも提供される。点検は2万kmごとまたは年1回(走行距離制限なし)で実施され、マラネロのフェラーリ・トレーニングセンターで訓練を受けた専門スタッフが対応する。

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《レスポンス編集部》

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