「デザイン氷河期」…エンリコ・フミアが警鐘

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「デザイン氷河期」…エンリコ・フミアが警鐘
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イタリア人デザイナーは滅びた

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ほかにも、巨匠ジウジアーロが1993年の自身によるブガッティ『EB112』をレトロ調に化粧直しをして未来のアルファロメオとしていたことや、ベルトーネが、これまた自身の手による1973年のシトロエン『カマルグ』に由来するテイストを持ったアストンマーチンを展示していました。「自己復古」の時代にでもなったのでしょうか!?

イタリアの新生カロッツェリアであるカスターニャでさえ、モレッティ、アレマーノ、シボーナ、バサーノ、ヴィオッティなどといったかつての小規模カロッツェリアの伝統に固執し、再提案を行っているに過ぎません。今日ドイツに多く見られる「カスタマイザー」または「チューナー」といった範囲の仕事です。フィオラヴァンティだけが、新しいテーマに取り組んでいたようです。

こういった状況は何に起因しているのでしょうか。まず最大の要因として、純粋な真のイタリア人デザイナーという人種の絶滅が挙げられます。恐竜を絶滅させ、氷河時代を招いたのは隕石(小惑星)の衝突だと言われますが、デザイナーを絶滅させたような「隕石」は見当たりません。

ピニンファリーナやベルトーネといった著名なメイド・イン・イタリーのブランド経営者は、すぐれたスタイリスト(経験豊富で評価を得た最高のデザイナー)を手放してしまい、名高いカリスマを失っていったのでしょうか。ピニンファーリナのクリエイティブディレクターに就任した奥山清行氏は評価に値するデザイナーですが、イタリアンイメージの挽回に寄与できるでしょうか。

イタリア外の世界で新生カロッツェリアが花開いた理由は明らかで、大きく二つ挙げられます。安い人件費を背景とした低開発コストと、影響力の強い自動車メーカーがない土地に生まれたことです(スウェーデンのケースを除く)。

日本は、創造的分野では眠れる獅子であり、新しいデザイナーを創出していません。前述の奥山氏は例外的にラッキーなデザイナーと言えるでしょう。その代わりに、安全な収益につながる開発(設計、モデル製作)を手がける業者が増える傾向にあります。

1/3●新生カロッツェリアショーとなったジュネーブ
2/3●イタリア人デザイナーは滅びた
3/3●安全基準や空力特性のせいにするな

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《Enrico Fumia》

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