【WRCラリージャパン】日本初の世界選手権をふりかえって

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【WRCラリージャパン】日本初の世界選手権をふりかえって
【WRCラリージャパン】日本初の世界選手権をふりかえって 全 10 枚 拡大写真

●人の動き

ラリージャパンではどれくらいの人間が動いたのだろうか。観客については21万人以上という数字が主催者から発表になっている。

事務局のスタッフは800人。それ以外に駐車場やコースの警備、誘導、各種イベント会場のボランティアの総数は2000人ともいわれている。さらに海外も含めて報道関係者がおよそ500人。

参加チームは90チーム。スタッフの人数はワークスで1チーム40−50人だ。その他のチームは平均すると20人前後だろう。ざっと計算すると1800人から2000人。それ以外にもスポンサーや協賛企業、メーカーの関係者も多かった。

これだけの人間が帯広中、いや十勝地方北部全体で動き回るのだ。街中の様子はどうだっただろう。ちなみに人口密度が低い地域なので、特定の会場以外では人の多さはほとんど感じない。

しかし、帯広市内のホテルは期間中満室はもちろんのこと、近隣の幕別、音更などのホテル、旅館、民宿などもほぼ満室だ。三菱チームの不参加が伝えられ、部屋が空いたのでは、といわれていたが、10万人以上の観客に数百の空きはあまり影響がでなかったものと思われる。

それでも、パックツアーなどでまとめて押さえた部屋について、直前のキャンセルなどはでていたようだ。これに対しては、チケットは買えたが宿がとれなかった人に、飛び込みの部屋を提供していた。周辺の宿のとれない人は富良野や阿寒湖まで探して宿をとっていた。

あるコンビニエンスストアでは、ボールペン200本売ってくれといわれて困ったことがあったそうだ。事務局がスタッフ用に調達しようとしたものと思われる。また、取材エリアの制限などがあり、人ごみでの撮影用に脚立などを帯広郊外のホームセンターで現地調達したプレス関係者が少なからずいた。

これだけの人間が集中できるのは、北海道の懐の広さだろうか。

●経済効果を考える
●帯広を「ラリー特区」に
●壊すのはもったいない
●期間中の交通事情あれこれ
●人の動き

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《中尾真二》

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