気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2005年1月12日付
●2004年車名別販売台数、セダン人気、クラウン3年ぶりベスト10入り復活!?(読売・8面)
●4年連続、ベアゼロへ、トヨタ(読売・8面)
●三菱自動車の米事業 再建に「不可欠」現地CFO(読売・8面)
●報奨制度確立手探り、青色LED和解 企業の動き本格化(読売・9面)
●ホンダ、米でピックアップ販売へ(朝日・11面)
●輸入車販売、3年ぶり減少 昨年(毎日・8面)
●デトロイトモーターショー会場で、トヨタ社長会見「日本車売り上げ増摩擦にならぬ」(毎日・9面)
●トヨタ、米での生産強化、比率70−75%に(産経・10面)
●トヨタ記念館の増改築完了(産経・10面)
●燃料電池車、GM、2010年メドに量産、中国市場へ投入目指す(東京・8面)
●「プラス」足しても、コルト販売マイナスに(東京・8面)
●二輪連覇の実力者、メオーニが事故死、パリ・ダカ11S(東京・8面)
●日立、発明報奨制を刷新 対価の根拠開示(日経・1面)
●少子化に挑むニッポン大転換、縮む土俵、備える経営(日経・1面)
●小泉首相は信長型、奥田経団連会長が評価、「破壊と創造を実行」(日経・5面)
●トラック、いすゞ、タイに新工場、1トン級5割増産、トヨタに対抗(日経・11面)
●マレーシアにいすゞ合弁販社(日経・11面)
●2輪車部品ベトナム生産、ヤマハ発(日経・11面)
●「ワゴンR」首位を奪還、軽自動車2004年販売(日経・11面)
ひとくちコメント
青色発光ダイオードの中村修二氏と日亜化学工業との発明の対価をめぐる訴訟は会社側が8億4000万円を支払う和解で決着した。11日付夕刊の速報に続いて、きょうの各紙にも「産業界の反応」などを中心に報じている。産経と東京を除く4紙が「社説」でも取り上げている。
日亜化学が支払った2万円の対価に対し、1審の東京地裁では、200億円という判決が出た。そして、今回は約6億円(遅延損害金含め約8億4000万円)。その落差は余りにも大きいが、「安過ぎると考える技術者、研究者も多いだろう。そうした人々は海外の研究所に流出していく」(毎日)。
また、「200億円では会社がつぶれる。常識に照らしてまあまあのところ」(奥田碩・日本経団連会長)など、評価は立場によってもいろいろである。
今回の和解は、一定の相場を示したことにはなるが、自動車などでは共同開発の分野も多く、論争は限りなく続くことになるだろう。