今回の上海モーターショーは、前回よりもSUV系の出品が増えた。上海や北京など大都市ではトヨタ『ランドクルーザー』のような高級SUVがステータスであり、地方都市では「悪路を走るための生活クルマ」として市場が拡大しているからだろう。
どこから見ても本家トヨタのランドクルーザーにそっくりなSUVを生産するのは江西華翔富奇汽車。名前は『6500』だが、エンジンは3.0リットル(4WD)と2.4リットル(2WD)。いずれも日本メーカー製だ。
韓国の現代(ヒュンダイ)と提携する華泰現代は、今回のショーに会わせてニューモデル『テラカン』をデビューさせた。2.5ディーゼルから 3.5ガソリンV6までをラインナップし、ヒュンダイ風味のデザインに仕上げている。メカの詳細は不明だが、観察したかぎりでは現代精工がライセンス生産していた三菱『パジェロ』の技術が活かされているようだ。
そして、上海っ子の間でも人気なのが元祖ジープ。北京汽車が『チェロキー』を生産しているため、クライスラー・ブースのなかでもひときわ注目度が高かった。